前世が交通課員で、その前世が銭形平次(仮)だったことに40歳半ばで分 砂乃路傍
文字数 665文字
お堅い刑事モノ(文体はライト)かと思いきや、序盤からトンデモな前世(表題の銭形平次に「仮」が付くってそういうことか! あんまりじゃん!w)がバシバシ飛び出すわ、幽霊出てくるわ、およよよと読者がわたわたしている間になんだかすぅぅんごいことになってしまうこの作品。
特に注目したいポイントは二つ。
J K 強 す ぎ !
途中で颯爽と登場して暴力団の事務所に乗り込むJK。強い! あまりの強さに抱腹絶倒するレベル!
それまでの作品の流れをぶった切り、主役を食うくらいの急展開を見せるバトルアクションシーンには目を瞠ること間違いなしです。このシーンだけ切り出しても1つの作品に仕上がりそうに思えます。
前 世 は 銭 形 平 次 ( 仮 ) な ん だ も の !
とはいえ、一瞬JKに主役の座を奪われかけた主人公(本物)の見せ場は後半にしっかりと用意されています。
推理冴えわたり、そして大捕物!
どうしてわざわざ (仮)なんて付けているのかは作品の中身で楽しむとして、 しかし(仮)が付いても彼は本物です。
……そうです、あります! あの、お約束のシーンが!
そんなトリッキーな要素を織り込みながらも、警察組織の内部事情には真面目な目を向けているところもご注目。
面白かったです!