しのびがたき 飛田ニキイチ
文字数 2,035文字
忍者に家族のすべてを奪われ復讐の鬼となった男は……!
何この絵?!
って、素直に思うほどの、画力。
しかもこの画力で全力のギャグなんだから、凄い。(語彙力)
勢いに押されてそのまま『邪剣さんはすぐブレる』(現在絶賛連載中)を読むようになったのだが、毎回ホント可笑しくてずっとお腹抱えてひいひいと苦しみながら笑わせてもらっている。
この絵で、ギャグだよ? ギャグ! まさに画力の無駄遣い!
……と、ツイッターなんかでも事あるごとに「画力の無駄遣い」発言をしていたら、ある時「マンガワン」のトップバナーでも「画力の無駄遣い」の文字が躍ったので、こりゃみんな思っていることは同じなんだなあ、と、と同志を得たような気分になったもんです。
毎回、心を入れ替える何かが起こるのに、それでも最後は思い直して、働かない(笑)
そう来たか!
……と、毎回唸らされた。
絵があまりにも凄いから、実を言うと最初は読むのを敬遠していて、たまたま赤いハートが余ったのをきっかけに読んだ作品なのだけど、もっと早く読んでおくべきだったと後悔した。
結果ファンタジーはファンタジーだったけど、まあ……。
ファンクラブがリアルに在ったらぼくだって加入するわいっ!(鼻息)
でも、彼女の場合はルカスのように的確なタイミングでのツッコミは入れられないから、キャラとしてはルカスに持っていかれてしまうんだよな。(リアルファンクラブ マジで作ってほしい!)
まあ、ぼく的なイチオシはルドだけど。
股間でここまで笑わせてくれるの他にないと思うんだよ。毎回毎回、読んでて抱腹絶倒だもん。
前回の精杯編とかも電車の中で声を出して笑った。(電車で読んじゃいけないやつだった)
最初に読んだ作品2つが兎にも角にもなギャグだったのに味をしめて読み始めたこの作品。初見の印象は……
ギ ャ グ 以 外 も 書 く の ? (困惑)
いろいろ困惑しつつも仇討ちがどうなるのかとワクワクと読み進めていたら、後半で軽ギャグ化してほっとした。
終盤に至って「忍者」の秘密がわかってからは彼らの存在が哀れでもあったよ。
風丸のあれはツッコミたいところも山のようにあるけど、総じて可哀想に思う。
当時未成年だった自分が、今では棺桶に片足突っ込んでいるんだから。今更読む気にもならないよ。
『しのびがたき』については微妙に史実を被らせているところも注目ポイントで……。
ほんと、信影は最初から最後まで見事な化物だった!