ゲーム×ラッシュ  草凪みずほ

文字数 1,192文字

ボディーガードをしている主人公の前に突如現れた殺し屋を名乗る少年。

チョイチョイちょっかいかけてくるこの殺し屋の目的とは、一体?

殺し屋が出てくる女性向けの漫画で白泉社さんの……となったら、とりあえず挙げておきたいのが『ツーリング・エクスプレス』。
あれやっぱりBLカテゴリーなんだろうか。個人的には、BLの枠にはめるにはもったいないくらい面白いと思うのだが。

そもそも、BLというカテゴリーで読者が期待するものってなんなのかな?

//// えっと、つまりは……そういう、ことを、だね……////

(何、照れてるの?)

別に、BLだからってそういう行為が主目的、というわけでもないよねえ?

いやいやでも、ぼくはBLのタグが付いた作品でそれがなかった作品にお目にかかったことがない。そもそも「手を握ってはにかんで終わり」とかだと読者が怒るんじゃないだろうか。そのせいか行為に至ることが最大の目的でストーリーは後付け、という作品が多いのもBLの特徴だと思うんだ。
つまり、BLってのは男どうしでカップリングされるポルノだと?
そこまで断言するとそれはそれで怒られそうだけどね。

『ツーリング・エクスプレス』は、まあ、言うほどそんなでも……あるか(笑)

『ツーリング・エクスプレス』はまだディーンがお預け食らっている分だけ控えめなんだけど、『ツーリングEXP. Euro』ではやりたい放題しているというのもあってねえ(笑)


まあ、あの作品はね、ディーンだったらそれでもいいかって、思ったり、思わなかったりなんだよ。ストーリーも面白いしね。

歴史ネタ、時事ネタを綺麗に絡めていくよね。

ほんと、そこがすごい。歴史の教科書の横に『ツーリング・エクスプレス』をぜひにも置いておくべき。(ただし史実とフィクションの線引きは必要)


……さて、例によって例のように会話が脱線したんだけど、『ゲーム×ラッシュ』はBLではないので誤解なきよう。

どちらかというと「学園モノ」という感じもする。
主役の芽護が大学生で、殺し屋のシンが高校生で、同じ学校(?)という扱いだしねえ……。
そんな設定ありなの? と突っ込みたくなるほど世界が狭いのも少女漫画アルアル。

しかし前半はコミカルなのに、後半でやたらとヘビィになる。こんれどうすんのよ、と思ったらまさかのオチが待っていて、ぼくは久しぶりに消しゴムを遠投した……(汗

圭さんはストーリーに納得いかないとすぐ消しゴム投げるよねー!(笑)

だって、消しゴムなら壁に穴あかないし。(前科者)


……いや、そうじゃなくて、納得いかないでしょうよ、こんなの。話の流れ的に2人できちんと解決していくんだと思ったのに。母親の件だって。

ぼくはこういうオチが用意されているときは打ち切りだったのかな、と勘繰る。

それか、当初の予定話数に達してしまったための駆け足エンディングだったのか。


終盤直前まで本当に面白かったのにな。残念。

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