スティーブズ  松永肇一、うめ(小沢高広・妹尾朝子)

文字数 2,064文字

IT革命史の決定版!Mac、iPod、iPhone、iPad…世界を変え、世界を創った企業・アップルコンピュータ。その中心にいたスティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックは、30年前、まだ無名だった。向かうところ敵だらけの70年代シリコンバレーを舞台とした、二人の革命に浸れ、そして熱狂せよ!!


(「マンガPark」より)

https://manga-park.com/title/2345

ここで終わっちゃうの? ってくらい、ふっるーいところで最終話なのが気になるな。ここで終わりで本当に良かったんだろうか。

結構本気でiPhoneの開発までいくんだと思っていたけど、確かにあンら?なところで終わっちゃったねえ……。
パーソナルコンピューター黎明期の話に終始した、という意味では、これでもありなのか、だけど、なーんか物足りないんだよねえ。
……それもなんというか、あの当時のコンピューターを取り巻いた環境については「知っていることが大前提」というような構成だったのもぼくとしてはひっかかる。
そうだねえ、圭さんレベルの中年じゃないと、事前予習なしにはわっかんなかったかも。

まあ……。(中年?)


そうだよね。なんせぼくは、ガリ版を現役で使ったことがある世代だからね。

あれからワープロが現れ、パソコンに置き換わるまでをしっかりと体感してきているから、これを読んでなんとなく「あの頃はそうだったなあ」と思える部分もあったりなかったり。

ぼくは、穴の開いたプログラムコードでニヤニヤしちゃったんだけど。

よし、宣伝してしまおうか。『袖時辰儀の刻んだ時間』に同じ記述が出てくるぞ!(笑)

圭さん、実際にこのテープ見たことあるんだっけ?
あるよー。会社の備品庫に積んであった。現役で使ったことはないけどね。
こんなんでコンピューターが動いたなんて、不思議な世界。
今だって電子機器の世界が中でどうなっているかなんてぼくらにはわからないじゃないか。
中には小人さんが住んでいるんでしょ?
……は?
で、大事なものを作っているときほどシステムアップデートをしてパソコンの動作をのろまにしたり、シュンとパソコンを落として再起動させたり、保存したはずのドキュメントをどこかに隠したりするんでしょ?
小人も靴屋の小人なら! 歓迎するけど!
こら、第一部で夢を見ない! 実際の小人は第二部、第三部のような残酷な存在なんだってば!

ってかこれ、ジョブズの話だよね? また脇に逸れたって。

おっと。
タイトルが『スティーブズ』となっているとおり、この漫画で描かれるのはアップルを作った二人のスティーブ。
一人はスティーブ・ジョブズ、そしてもう一人はスティーブ・ウォズニアック。
しかし、漫画を読んでいると凄いのはウォズであって、ジョブズは吠えてるだけって気になってしまうんだよな(汗
……完璧に、荒ぶる神様だったね。
彼のカリスマ性を描くには、何かが足りていない気がするんだよねえ。
それに加えて、ビル・ゲイツのむかつくこと、むかつくこと。
端的に、生意気だった(笑)
ウォズもゲイツも天才であったことは間違いないんだろうけどね(笑)
さて、そんな中、アップルと聞いてぼくが最初に思い出すのはなんだろうか、ということを少し考えてみた。
ほうほう。それで?
答えは「友人の家にあった」……と出る。
それで?

パソコンそのものを見たのもそれが初めてだったんじゃないかなあ。


そのパソコンは父親の所有だったらしいけど、「ゲーム(※)しかしてない」って彼女は言ってて、今にして思うと当時のパソコンってよくもわるくも家庭ではゲーム機と同じ扱いだったのかもしれない、なんてことも感じるんだよね。


※最初からインストールされているミニゲームのこと。

それにしては随分と高価な箱だよねえ……! 

確かに。その後、自分の環境としてはアップルの名前は聞かなくなって、次にこの会社を認識したのが「iMac G3」。

なんて! 美しいパソコンなんだ! と、思ったわけだ。

漫画じゃジョブズがアップルを去り、そして戻ってきたところで終わるけど、たしかこの「iMac G3」ってジョブズが復帰後に最初に手掛けた端末だったんじゃない?

そう。これぞジョブズ! これがジョブズ!

しかし、風の噂では使い勝手はそれほどでもなかったらしいよね。
ジョブズが大口を叩いた割にはね(笑)
まあ、そのくらいの大口を叩けたから今のアップルがあるとも言える。
iPhoneは特に、見た瞬間「欲しい!」と思ったもんなあ。
セルフォンの世界をひっくり返したと思う
もはや電話の機能は「従」に甘んじている気がするもんね?
圭さんにとってのスマホは、WEB漫画を読んでWEB小説を読んで、そしてTwitterでネタを集めて暇を潰して、たまのたまにでLINEをするくらいの端末だよね。
月に千円でネットに繋がる玩具を買ったようなもんだ。
……にしては端末本体にそこそこ値段が張るわけだし、高価で贅沢な板だよねえ。
あれ? もしやぼくら、パソコンで遊んでいた頃から進歩していないのか?
おや? 今頃気が付いた?
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