ジークフリート・ノート ~白鳥とか黒鳥とか湖とか~
『白鳥の湖』をもとにした青春ラブストーリーです。ハッピーエンドです。原作の登場人物によく似た若者たちの群像劇。『白鳥の湖』の楽譜が失われてしまったという設定のパラレルワールドで、彼らがその復活上演をめざします。おもにオーケストラの話ですが、最後にバレエも出てきます。
言いかえれば、イケメンだけどオタクでヘタレ、ハイスペック陰キャな王子さまが、女にも男にもモテまくり、トラブルに巻きこまれまくりつつ、愛と友情をとおして成長していく物語です。
【注】この架空の国には、同性間の恋愛に対する差別も、人種差別もありません。みんな自然に生きています。(そういうありかたに違和感を感じるかたには、面白くないかもしれません。かといって過激なBL性愛シーンもないので、そういうご期待にもお応えできません。でも、)私自身は、こんなほんわかハッピーな世界に住めたらいいなと思っています。
ファンレター
最後まで楽しく読ませていただきました。序盤からつんのめるような駆け出しにあれよあれよと翻弄されているうちに気が付いたら読み終わっている、という不思議。魔法にかけられたのでしょうか。
どのキャラクターも素敵でしたが、個人的にロットバルトが好きすぎて彼が登場するとお腹かかえてずっと笑っていられて楽しかったです。(電車の中で何度も吹きました。危険。とても!)
実際の『白鳥の湖』が記憶の片隅にあるものですから、「いや、まさか何かあるだろう」「裏があるんだろう」なんて思わず勘ぐっていたのですが、そんなことを思った自分がむしろ恥ずかしいくらいです。しかし、それでも彼はトリックスター的な存在で、作中においても大いに活躍したのではないかと思っています。
バレエの『白鳥の湖』のみならず、その産みの親であるチャイコフスキーの人生を重ねてあるところが絶妙でした。
たくさんの意外とたくさんの興奮を作品からもらいました。大変面白かったです。
返信(1)
皐月原さんアイコン変えられたんですね。これすごくかっこいい!!