
ジークフリート・ノート ~白鳥とか黒鳥とか湖とか~
『白鳥の湖』をもとにした青春ラブストーリーです。ハッピーエンドです。原作の登場人物によく似た若者たちの群像劇。『白鳥の湖』の楽譜が失われてしまったという設定のパラレルワールドで、彼らがその復活上演をめざします。おもにオーケストラの話ですが、最後にバレエも出てきます。
言いかえれば、イケメンだけどオタクでヘタレ、ハイスペック陰キャな王子さまが、女にも男にもモテまくり、トラブルに巻きこまれまくりつつ、愛と友情をとおして成長していく物語です。
【注】この架空の国には、同性間の恋愛に対する差別も、人種差別もありません。みんな自然に生きています。(そういうありかたに違和感を感じるかたには、面白くないかもしれません。かといって過激なBL性愛シーンもないので、そういうご期待にもお応えできません。でも、)私自身は、こんなほんわかハッピーな世界に住めたらいいなと思っています。
目次
完結 全69話
2023年03月23日 17:16 更新
- ごあいさつ ~ジークフリートから愛をこめて~2021年02月12日
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第一幕 ロットバルト
- 第一曲 テンポ・ディ・ヴァルス(ワルツ)(1)2021年02月12日
- 第一曲 テンポ・ディ・ヴァルス(ワルツ)(2)2021年02月12日
- 第二曲 情景(アンダンティーノ)(1)2021年02月12日
- 第二曲 情景(アンダンティーノ)(2) ★BGM付2021年02月12日
- 第三曲 情景(アレグロ)(1)2021年02月12日
- 第三曲 情景(アレグロ)(2)2021年02月12日
- 第三曲 情景(アレグロ)(3)2021年02月12日
- 第四曲 チャルダーシュ・前半(モデラート・アッサイ)(1) ★BGM付2021年02月12日
- 第四曲 チャルダーシュ・前半(モデラート・アッサイ)(2)2023年03月23日
- 第四曲 チャルダーシュ・前半(モデラート・アッサイ)(3)2021年02月12日
- 第五曲 チャルダーシュ・後半(ヴィヴァーチェ)(1)2023年03月23日
- 第五曲 チャルダーシュ・後半(ヴィヴァーチェ)(2) ★BGM付2023年03月23日
- 第六曲 情景(白鳥あるいは黒鳥の)(1)2021年02月12日
- 第六曲 情景(白鳥あるいは黒鳥の)(2)2021年02月12日
- 第六曲 情景(白鳥あるいは黒鳥の)(3)2021年02月12日
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第二幕 オディール
- 第七曲 四羽の白鳥の踊り (1)2021年02月12日
- 第七曲 四羽の白鳥の踊り (2) ★BGM付2021年02月12日
- 第八曲 情景(湖の)(1)2021年02月12日
- 第八曲 情景(湖の)(2)2021年02月12日
- 第八曲 情景(湖の)(3)2021年02月12日
- 第八曲 情景(湖の)(4)2021年02月12日
- 第九曲 パ・ド・ドゥ(グラン・アダージオ)(1)2021年02月12日
- 第九曲 パ・ド・ドゥ(グラン・アダージオ)(2) ★BGM付2021年02月12日
- 第九曲 パ・ド・ドゥ(グラン・アダージオ)(3) ★BGM付2021年02月12日
- 第十曲 テンポ・ディ・ヴァルス(白鳥たちの)(1)2021年02月12日
- 第十曲 テンポ・ディ・ヴァルス(白鳥たちの)(2) ★BGM付2021年02月12日
- 第十曲 テンポ・ディ・ヴァルス(白鳥たちの)(3)2021年02月12日
- 第十一曲 パ・ド・トロワ、イントラーダ(序奏)(1) ★BGM付2021年02月12日
- 第十一曲 パ・ド・トロワ、イントラーダ(序奏)(2)2021年02月12日
- 第十一曲 パ・ド・トロワ、イントラーダ(序奏)(3)2021年02月12日
- 第十二曲 テンポ・ディ・ヴァルス(招かれた者たちの)(1)2021年02月12日
- 第十二曲 テンポ・ディ・ヴァルス(招かれた者たちの)(2)2021年02月12日
- 第十三曲 テンポ・ディ・ボレロ (1)2021年02月12日
- 第十三曲 テンポ・ディ・ボレロ (2)2021年02月12日
- 第十三曲 テンポ・ディ・ボレロ (3) ★BGM付2021年02月12日
- 第十四曲 黒鳥のグラン・フェッテ (1)2021年02月12日
- 第十四曲 黒鳥のグラン・フェッテ (2) ★BGM付2021年02月12日
- 第十四曲 黒鳥のグラン・フェッテ (3)2021年02月12日
- 第十五曲 情景(アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ)2021年02月12日
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第三幕 オデット
- 第十六曲 間奏曲 砂糖菓子の精の踊り (1) ★BGM付2021年02月12日
- 第十六曲 間奏曲 砂糖菓子の精の踊り (2) ★BGM付2021年02月12日
- 第十六曲 間奏曲 砂糖菓子の精の踊り (3) ★BGM付2021年02月12日
- 第十七曲 小さな白鳥たちの踊り (1) ★BGM付2021年02月12日
- 第十七曲 小さな白鳥たちの踊り (2)2022年10月20日
- 第十七曲 小さな白鳥たちの踊り (3) ★BGM付2021年02月12日
- 第十七曲 小さな白鳥たちの踊り (4)2021年02月12日
- 第十七曲 小さな白鳥たちの踊り (5)2021年02月12日
- 第十八曲 大きな白鳥たちの踊り (1)2021年02月12日
- 第十八曲 大きな白鳥たちの踊り (2)2021年02月12日
- 第十八曲 大きな白鳥たちの踊り (3) ★BGM付2022年10月20日
- 第十八曲 大きな白鳥たちの踊り (4)2021年02月12日
- 第十八曲 大きな白鳥たちの踊り (5) ★BGM付2021年02月12日
- 第十九曲 挿入曲 テンポ・ディ・ヴァルス(眠れる森の、花輪の)(1)2021年02月12日
- 第十九曲 挿入曲 テンポ・ディ・ヴァルス(眠れる森の、花輪の)(2)2021年02月12日
- 第十九曲 挿入曲 テンポ・ディ・ヴァルス(眠れる森の、花輪の)(3) ★BGM付2021年02月12日
- 第二十曲 情景(アレグロ・アジタート、コン・パッシオーネ)(1)2021年02月12日
- 第二十曲 情景(アレグロ・アジタート、コン・パッシオーネ)(2)2021年02月12日
- 第二十曲 情景(アレグロ・アジタート、コン・パッシオーネ)(3) 2021年02月12日
- 第二十曲 情景(アレグロ・アジタート、コン・パッシオーネ)(4)2021年02月12日
- 第二十曲 情景(アレグロ・アジタート、コン・パッシオーネ)(5)2023年03月23日
- 第二十一曲 テンポ・ディ・ポラッカ(ポロネーズ)あるいは乾杯の踊り (1)2021年02月12日
- 第二十一曲 テンポ・ディ・ポラッカ(ポロネーズ)あるいは乾杯の踊り (2)2021年02月12日
- 第二十一曲 テンポ・ディ・ポラッカ(ポロネーズ)あるいは乾杯の踊り (3)2021年02月12日
- 第二十一曲 テンポ・ディ・ポラッカ(ポロネーズ)あるいは乾杯の踊り (4) 2021年02月12日
- 第二十一曲 テンポ・ディ・ポラッカ(ポロネーズ)あるいは乾杯の踊り (5)2021年02月12日
- 第二十二曲 終曲あるいは序曲(アンダンテ)2021年02月12日
- 参考文献(抄)&『白鳥の湖』ラストシーン各種(オリジナル案含む)2021年02月12日
- あとがき ~訳者から感謝をこめて~2021年02月12日
登場人物

ジークフリート(愛称シギイ、ペーチャ、ミーメ)
・この物語の語り手。バイエルン(南ドイツ語圏)地方に位置する小国の王太子。ひとりっ子。
・長身。髪は赤みがかった金茶色(母似)。
・読書魔でハイパー記憶力の持ち主。
・父の死(14歳)以降、公務のため学校には通わず、家庭教師から授業を受けている。
・ピアノが得意。とくに即興と伴奏。
・趣味はバードウォッチング。とくに渓流の小鳥を偏愛。
・一方的に恋されることが多く、人間関係に対して臆病になっている。
・涙もろい。

オデット(愛称オディール)
・伯爵家の出身だが、8歳で母を亡くし、父ディートリヒに連れられて欧州各地を転々として育つ。ひとりっ子。
・黒髪、目は濃いブルー。
・ヴァイオリンの腕前はソリスト級。水泳も得意。
・叔父のテオドール※と仲がよく、彼所有のヴァイオリンの名器を借りて使用している。 ※番外編に登場
・親しい人の前ではのびのびとふるまう反面、極端な人見知りで、外では別人のように不愛想。
・夢中になると前後を見失いがち(自覚あり)。
・初恋の相手は愛犬のティート※(ゴールデンレトリバー)だった。 ※番外編に登場
ロットバルト(本名ディートリヒ、愛称ディーディー)
・教会音楽家(キルヒェンムジカー)。音楽全般に天才的な才能。楽器はパイプオルガンとピアノ。指揮、編曲もこなし、歌も歌える(バリトン)。
・紫がかった黒髪と黒目。
・幻の名作『白鳥の湖』の復曲にとり憑かれている。
・伯爵家の当主だったが、妻に先立たれてから弟テオドール※に家督を譲り、欧州各地を気ままに転々として暮らす。音楽教師と調律の仕事で生計を立てている、ように見えるが、じつは経済観念にとぼしく家計はつねに赤字で、弟からの仕送りに頼っている。 ※番外編に登場・ひとり娘のオデットを溺愛。ジークフリートにも父親的な愛情を抱き、二人の結婚を画策する。
・つねに他人の予想のななめ上を行く言動で周囲を驚かせる。
・女にもてすぎるため過去にいろいろやらかしてきているらしい。
・思わせぶりな発言が多いわりに、本人はストレート(ヘテロ)。とはいえ、性の多様性を当然のこととして受け入れている、いわゆる「アライ」。

ファニイ
・オデットの友人。音楽高等院(ムジークホッホシューレ)の学生。楽器はチェロ。
・大柄で色白、明るい茶の髪と目。
・服はピンクや花柄が好き。・弟が一人いる(作中には登場せず)。
・おおらかで愛情深く、安定した性格。こまやかな気配りができる一方で、かばんの中でよく失くし物をする。

ベンノ
・ジークフリートの侍従で友人。
・事故に遭って失語症をわずらい発話ができないが、持ち前の明るく機敏な性格で、仕事も日常生活もふつうにこなしている。
・姉が一人いる(作中には登場せず)。
・つねにジークフリートに付き添い支えるうち、その間に出会ったファニイにひと目惚れ(したらしい)。

オーロラ
・オデットの友人。クララの姉。音楽高等院(ムジークホッホシューレ)の学生。楽器はヴィオラ。
・ウェーブのかかった明るい栗色の髪。瞳に金の斑点がある。
・きれいな色が大好きでつい派手な服を選びがち。クラスメートたちから「せっかく美人なのに趣味が残念な子」と思われている。
・性格はおっとりしていて、ジークフリート以上の泣き虫。不器用でおひとよし。
・留学生としてやってきたデジレにひと目惚れ(したらしい)。

クララ
・オデットの友人。オーロラの妹。音楽高等院(ムジークホッホシューレ)の学生。楽器はヴァイオリン。オデットたちと組んでいるカルテットでは第二ヴァイオリンを担当。
・黒に近い栗色の髪と目。ボーイッシュなショートカット。
・デニムを偏愛。冬でもショートパンツにブーツで、スカートは持っていない。・姉のオーロラとは正反対の活発な性格。情にもろく、落ちこんでいる人(とくに男)を見ると放っておけない。

デジレ
・アフリカ大陸に位置する小国の王子。兄が一人、姉が一人、妹が二人いる(作中には登場せず)。
・おしのびでオデットたちの音楽院に留学してきている。
・長身。ジークフリートより背が高い。
・ジークフリートをしのぐ音楽の才能の持ち主。アンサンブルでの担当はオーボエだが、鍵盤楽器も得意。・美男美女か、または超絶美男美女のどちらかしか出てこないこの物語の中でも、主人公と並ぶ美貌の持ち主。肌は褐色。
・祖国の公用語はフランス語。その他、多言語に長け、ジークフリートと同じレベルで議論できる唯一のクラスメート。
・料理も得意。味付けは濃いめ(スパイスも多め)が好き。
・物欲がないように見えるが、じつはお洒落をしつくした末のミニマリスト。
・洗練された紳士である一方、激しいものを内面に秘めていて、ジークフリートを戸惑わせる。

マリウス
・パリでの修行中に知り合ったピアニストのクローディアと恋愛結婚。まだ新婚で子どもはいない。
・髪と目はどちらもセピア色。

クローディア
・マリウスが帰国する際、いったん別れるが、あきらめきれずに追いかけてきて結ばれる(作中には言及なし)。
・フランス系とドイツ系のハーフ。バイリンガル。
・赤毛でメガネ美人。

フリーディ(本名フリーデマン)
・ダンスに類まれな才能を持つ、百光年に一人の逸材。
・兄マリウスとは十四歳違い。幼い頃、彼に憧れてスタジオに通ううち、自然とダンサーをめざすようになる。
・明るい金髪、灰緑色の目。実兄のマリウスより、血のつながりのないジークフリートに似ている。
・アイデアに富み、つぎつぎと斬新な提案を繰り出しては周囲を驚かせる。
・清浄無垢な風貌を持ちながら、中身はいたってふつうの元気な中二男子。
・現シュトゥットガルトバレエ団のプリンシパルである天才ダンサー、フリーデマン・フォーゲル氏に似てはいますが、別人です。あんな誠実でまじめな貴公子ではありません(笑)。

王妃(本名はそのうち出てきます)
・小柄で色白。赤みがかった金髪(息子と同じ)。中年になったいまも絶世の美女。
・チェロとピアノを少々たしなむ。
・兄と弟が一人ずついる(作中には登場せず)。
・天真爛漫で明るく、ひじょうに安定した性格で、周囲にとって「錨」のような存在。
・その一方、おちゃめで天然。つぎつぎと無邪気な発言を繰り出しては周囲(おもに息子)を驚かせる。
ファンレター
小説情報
ジークフリート・ノート ~白鳥とか黒鳥とか湖とか~
- 執筆状況
- 完結
- エピソード
- 69話
- 種類
- 一般小説
- ジャンル
- 恋愛・ラブコメ
- タグ
- 恋愛, 青春, 純愛, 友情, 音楽, ボーイミーツガール, ハッピーエンド, 切ない, 一人称, LGBTQ
- 総文字数
- 147,150文字
- 公開日
- 2020年11月15日 20:21
- 最終更新日
- 2023年03月23日 17:16
- ファンレター数
- 3