第7話◆白百合姫(2)・・・改

文字数 2,945文字

「――っ、のや、――!!

(すご)みかけたグラディルが目を丸くする。

「殿下!? ……その、()姿は――」

運動着姿の王女セレナスが立っていた。
とりあえず言動の荒いグラディルは(たた)いておいたが、ラファルドもまた王女という肩書の補正に毒されていたことを思い知らされた。
てっきり、人前に出る時は何時(いつ)でも華やかなドレス姿で居るものと思い込んでいたのである。

「はしたない、と思われますか?」

闊達(かったつ)な笑顔も、肩や胸に王家の紋章が()い取られているだけのラフさも、昨晩の清楚可憐(せいそかれん)を覚えていると想像が追い付かない。

「…………いえ……、かなり意外の感がありますが……、お似合いです」

「有難う御座います。身体を動かすことが好きなんです。昔は――、……何です?」

グラディルの視線を意識した途端、刺々(とげとげ)しくなる。

「別に。珍しかねーだろ。女は、軍学校にだって居るぜ?」

「……流石(さすが)、猿ですわね。ああ、猿にも失礼かしら? こんな(いのしし)!」

「――手前(てめえ)!?

グラディルの機嫌(きげん)が一気に危険水域まで悪化した。

猪武者という言葉があるが、それは武人の出来の悪さを揶揄(やゆ)する言葉であり、単細胞ぶりを(あざけ)る時に使われる。野生の猪が単細胞かどうかは別として、中身が無いと吹っ掛けられて、喧嘩(けんか)を買わない武芸者は(まれ)だ。たとえ、見習いでも。

「グラディル!! 殿下!」

「――――!!

ラファルドの仲裁は当然のこと(職務からしても)。しかし、なぜか二人から(しかも同時に)(にら)み返された。

(気の強さは互角……かな? ラディ、本気で喧嘩なんかしたら、間違いなく落第だって解ってるよね? ……さて)

どちらからどう(なだ)めるべきかをラファルドは(まよ)う。
そこに、上品な咳払(せきばら)いが割って入った。

「殿下。予定が立て込んでおりますので」

王女の入室からこの(かた)、背後に控えていた侍女(がしら)ミラルダである。

「……解ってます!」

(たしな)められた照れ隠しに、不機嫌を装う。
けれど、侍女頭は主人が油断していたことをしっかり見()かしていた。

「では、言動を含めまして、婦女子にあるまじき真似(まね)は御慎み頂きますよう」

「解ってます。……支度(したく)は整っていますか? 着替えます」

「私室の方に」

侍女頭の一礼を受けて、王女は颯爽(さっそう)と歩き去る。
グラディルはその後ろ姿にあかんべーをするのを忘れなかった。



「ラディ」

「迷惑なのはこっちだぜ! 何処(どこ)白百合(しらゆり)なんだよ、あれの。薔薇(ばら)の方がまだ正確だろ。棘ばっかりで、花もねーけど!」

嫌そうな顔のグラディルがここぞとばかりに悪態をつく。
だが。

?!

棒状の何かがグラディルの頭のすぐ傍を(かす)めて、壁にめり込んだ。

「……ぶねえ……じゃ、済ま――、……」

半ば以上壁に埋まっていた青銅の文鎮を乱暴に引き抜き、犯人に突き付けて、言葉を失くした。
立っていたのは、清純可憐の化身になったセレナス王女である。

「でしたら、不敬罪を(ただ)して差し上げましょうか?! 聞こえてましてよ!」

「――、ああ!?

折角(せっかく)抜かれた毒()が戻ってきてしまい、ラファルドはため息をつきたかった。

(……頭を冷やしてもらう為に時間を置いたのが、裏目に出たか……。でも)

「殿下」

「何でしょう?」

流石に、この時のセレナスの表情は(かた)かった。
腹を立てたのは間違いない。
ラファルドとしては喧嘩両成敗(せいばい)が筋だ。
出来れば、どちらかの肩を持つことはしたくなかった。
けれど、セレナスの当たりのきつさを(ただ)さないとグラディルが働けない。そして、命中すれば無事では済まない投擲(とうてき)を見逃すことはできなかった。

「これは――」

明確に(とが)める意図が()けていたからだろう。番兵兼雑用兼護衛の騎士の顔が曇った。
彼らの”常識”では、罰せられるべきはラファルドとグラディルである。

(流石は王宮。(くさ)っても(たい)だね……。しょうがない。こっちも御稜威(みいつ)を切るとしましょうか)

ラファルドにとって今回のグラディルは巻き()えだ。最低限の保証の確保はけじめである。
騎士が動き始めるのを目の(はし)()めて。

「昨晩陛下から(たまわ)った()言葉、お忘れと考えてもよろしいのでしょうか?」

!!

空気が一瞬で澄み渡り、騎士の動きが止まった。
ラファルドは真っすぐ王女を見つめる。
気に食わない相手といえど無体な(あつか)いは許されない。
それを理解できないのならば、即行傍(づか)えの職を辞するつもりだった。

(わたし)とグラディルを傍仕えとして配されたのは、陛下。つまり、(ちょく)を賜ったのです。ですが、これは騎士団や侍女の方々を信用していないからではありません。騎士でも女人(にょにん)でも行き届かぬ所に手を当てよ――という、意味なのですが?」

動こうとした騎士の目が泳ぎ、我関せずと職務に埋没していた侍女の注意が集まる。

「……振る舞いが行き過ぎました。申し訳ありませんでした」

セレナスが頬を赤らめて楚々(そそ)とお辞儀をすると、ラファルドはほっとして見せた。
これで手打ち、ということである。

()理解頂けて何よりです。()れない友人の()作法につきましては、重ねてお()びを申し上げます」

騎士は何事も無かったように持ち場に戻り、侍女も職務を再開する。
しかし、グラディルの虫の居所は治まっていなかった。

「けっ、色気づきやがったかよ」

!!!」

今度は、部屋中が一瞬で殺気立った。
すかさずラファルドがグラディルの脇腹に肘鉄を見舞っても、後の祭りである。

「……一つ、忠告を差し上げますわ」

不自然なくらい芝居がかった台詞(せりふ)を残し、セレナスは背を向ける。

!?

「…………!!

要領を得ないのは少年二人で、無言(むごん)の悲鳴を発したのが騎士と侍女だった。
侍女の一人が王女の私室に()注進に走る。
王女は悠然(ゆうぜん)とした所作で飾り棚から、飾り箱の一つを取り出した。
優雅な手つきで箱を開けると、透明な、男性の握り拳ほどの宝石を(つか)み出す。
侍女頭が駆け付けたのはそんなタイミングだった。

「姫様っ!! それは、金剛石です!! ゲンズバルド侯爵様から(みつ)がれた――」

しかし。
さりげない仕草で力を()めると。

「――――!!?

金剛石が粘土か何かのように潰れ、崩れていく。
そして、宙に放った欠片を片っ(ぱし)から拳で粉々にしていった。

「――――」

誰も彼もが()(ぼう)然とする中で、セレナス王女は今までで一番美しく、清楚に微笑(ほほえ)んで見せたのである。

(わたくし)に限らず、宮城の婦女子に(やま)しい気持ちを抱き、行動に移したならこうですから。くれぐれも、身の程は(わきま)えて下さいましね?」

「…………」

言葉が無ければ、反応も無い。
無人の廃墟(はいきょ)か、もしくは時間を失った空間のような静けさが満ちていた。
へなへなとこの世の終わりのように崩れ落ちた侍女頭の元に、御注進に走った侍女が戻って来る。
その手には(ほうき)(ちり)取りが握られていた。



「――さて。本日の朝食もお父様と()一緒します。本来ならば、貴方方(あなたがた)のいずれかが露払いを務めるのですが――昨日の今日では無理な話ですわね? ですので、今回に限っては私と侍女の後を付いて来て頂きます。道筋をしっかとご記憶なさいませ」

一般人よりは剛胆なはずの騎士さえ時間を止められている中で、せっせと働くのがグラディルの知り合いらしいと理解できたのは良かったのか、悪かったのか。
そして、騎士たちや侍女が続々時間停止を解除されていく中で、王女は(ふところ)から取り出した扇を優雅に口元に当てた。

「よろしくて?」

「――あ、ああ……」

「…………はい……」

少年たちは生返事がやっとだった。
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登場人物紹介

登場人物を紹介していきます――のコーナーなのですが、

作者にちょっと暇と余裕がないので、とりあえず、名前がメインになります。


申し訳ありません!


基本的には短編集の時と同じように、適宜かつ随時、継ぎ足していく予定です。

よろしくお願いします!

●グラディル=トラス=ファナン

:勇者を志す、軍学校所属の少年。10代の少年としては大柄で、筋骨逞しい外見の持ち主。

父親は公国の公認を得ていた先代勇者。恵まれた身体能力、回復能力を持つ。

市井の、貧しい方に入る家庭の出。

竜の血と呼ばれる異能を継いでいる。

自分の父親のせいで、ラファルドの父親が異能を喪失したことを、ずっと気に病んでいた。

〈竜気〉の使い手。


●グレゴール

:勇者試験参加者を統率する、軍学校の教官。グラディル達のクラス担任でもある。

生意気盛りの生徒たちから一目を置かれる程度には凶暴。

●ラドルフ

:軍学校在籍の少年。グラディルの級友。背丈は同程度だが、身体の厚みではややグラディルに劣る。

冷静な言動を好む。勇者試験に参加している。


●ヴァッセン

:軍学校在籍の少年。グラディルの級友で、悪ガキ仲間。中肉中背。

就職に有利になるかと考えて軍学校の門を叩いたが、軍人としての将来は考えていない。

勇者試験の参加は見送った。三人で一番現実的。

●ラファルド=ルヴァル=セルゲート

:王立大学付属の高等学校に通う少年。中肉中背。グラディルと腐れ縁の古馴染み兼監督役。

学生寮で一人暮らしをしている。

異能の血族の一人にして、神祇の一人。大人顔負けの才覚を持ち、発揮する。

その影響なのか、反動なのか。必要以上に大人びた、可愛気に欠ける言動が目立つことも。

国王と親戚付き合いをする(父親の縁)けったいな家の出。

年々、異能が衰えていることを、グラディルに黙っていた。

●ガルナード=アストアル

:セレル=アストリア公国国王。ちょっとお茶目な働き盛り。

趣味はこっそり宮殿を抜け出すこと、強者との勝負。

国王の重責を理解してはいるが、同時に辟易している部分がある。

もしかしなくても、娘馬鹿。公国最強の武人としても有名。

大人気ないこともあるが、それすらも確信犯である時が多い。

親友の息子の一人であるラファルドは可愛気に欠けることが多い(割と危なっかしい)

「甥っ子」みたいなもの。


●ミラルダ=マインズ

:第三王女に仕える王宮の古強者の一人。肝っ玉おっかさん。

主人のお転婆が少々悩みの種。幼馴染の紹介で王宮で働くようになった。

庶民出の出世頭として、割と有名な人。


●アスカルド

:近衛騎士団長を務める男盛り。近衛最強だが国王には及ばず。

第三王女の素行の被害を(立場上)一番よく被る人。

取り潰しに遭った、とある貴族の家の出身だが、家に興味は無い。


●シュヴァルト=アインズ=グレスケール

:辣腕で名高い公国宰相。元々は王族の家系。

娘を国王に近づけ、さらに実権を握ろうと画策中。

才色兼備のロマンスグレーだが、国王にはしてやられることが多い。

昔の恋を今も引きずっている……らしい。


●クリスファルト=ダグム=セルゲート

:ラファルドの兄。少年時代はやんちゃだったが、今は生真面目のきらいあり。

爆走を辞さない弟たちに振り回される運命……なのか?

政治感覚に優れているが、神祇としての序列は高くない。

●セレナス=アストアクル

:公国の第三王女。市井では「白百合姫」と評判を取る美少女。

しかし、その正体は……。

孤独を負いつつも、快活な少女だが、何故かグラディルには当たりがきつい。

思わぬことから、魔王の見合い相手に選ばれていたことを知ることになった。

グラディルが羨ましい……らしい。

傍目には、結構残念に思えるところが在る。

●ラシェライル=ヘディン

:グラディルの幼馴染の少女。美人。

グラディルよりも遥かに早くから、かつ長く、王宮に勤めている。

しっかり者。粒は小さいが、上等な紅玉をお守りとして持っている。

●男

:裏町で一定の悪党をまとめ上げる人物。

下町ではそれなりの大物と思われているが、裏社会では下っ端階級の中間管理職。

鼻が利くことと、人を見る目の確かさが取り柄。

今回は面子が邪魔して、裏目に出た。


●依頼人

:仮面をつけた余所者。悪意を以て謀(はかりごと)を為そうとしているようだが。

男に看破されているように、悪党のことは一欠片も信用していない。

魔王征伐を企んでいるらしい。

公国主催の晩餐会に満を持したように登場した。

他者から魂を奪い、魔族に生まれ変わらせる異能力を持つ。

●セルディム=マグス=ファナム

:グラディルの叔父。事情が在って、故郷を離れていたが、久し振りに公国に戻って来た。

体調に不安あり。雄偉な体格をしているが、背丈はグラディルの肩程度。

制御を受け付けない血の力に苦悩し、方策を求めて彷徨っていた。

晩餐会での騒動に、悪意を以て加担したと言明する。

とある組織に在籍していたらしい。

多重人格者?

●サマト

:第三王女付き近衛の一人。姉と妹がいるため、女性の扱いには多少、慣れている。

近衛騎士団の、若手出世頭の一人であり、誰からもやっかまれるような男前だが、凶暴につき。

第2話で、少年二人の前で膝を折ったのはこの人。

侍女頭には負けるものの、第三王女と(心情的に)近しい関係を築いている。

●サティス

:魔族。獣魔遣いの一人。

魔族ではゼルガティスに好意的な方だったが、生真面目な部分もある。

黒幕にはなれないタイプ。


では、何故、離反するような真似に出たのか……?

●ゼルガティス

:魔王を名乗る魔族。本拠は海の向こうの大陸に在る。

青年然とした暴れんぼ将軍系?

往生際の悪い所があるようだ。

●ラジアム=グリディエル

:騎士団所属の騎士。

元傭兵であり、騎士の中では柄が悪く、王家にも騎士道にも夢を見ていない。

一見、がさつに思われがちだが、人品・技量共に確かなものがある。

中堅どころ。

???

:謎。魔王ゼルガティスに悪意を向けている。


●フィルグリム=ソラス=セルゲート

:ラファルドの弟。もしかしなくても、利発。

神祇としても優秀であり、将来の為に、今から不自由な生活を強いられている。

ちなみに、「兄上」が指す相手はラファルド一人だけ。他の兄を呼ぶときは、「○○兄上」のように、名前が入る。

成長期はこれから。


●レテビル=スラウフェン

:フィルグリムの補佐と監督を兼務する青年。

グラディルが目を付けたように、武芸に長けている強面。

主人のことは大事に思っているが、感情として発露することは稀。

一度は、ラファルドのお付きになる予定が在った。

●大使

:晩餐会に招待された異邦からの客人。

セレナスのことを気に入っている。

実は、とある人物の変装だった。


●魔族

:突然、晩餐会に乱入してきた。

ドルゴラン=セグムノフを名乗っている。

戦闘の最中、怪物へと変貌した。

さらには魔人へと脱皮し、猛威を振るはずだったが――。

主の意志に従い、戦場から退場する。元人間。

ある人物の影武者をしていた(主命)。


●ドルゴラン=セグムノフ

:最初は魔族を影武者にして、正体を偽っていた。

正体は……どうも、声とは違っているらしい。

そして、公国王室の縁戚だという事実も発覚。

恐るべし、公国の良心! である。

実は少女だった。


●フォルセナルド

:魔族。「依頼人」の名前。

先代魔王の血を引いており、人間風に言うならば王族に相当する。

ただ、仲間内での評価は、鼻っ柱だけ、と辛目。

魔王ゼルガティスの事は登場からよく思っていない。

身内にはやや甘いところもあるが、敵対する者には基本的に非情。

●ディムガルダ=セルゲート

:ラファルド達兄弟の父親。セルゲート家先代当主。

先代国王の治世から公国に仕えている、筋金入りの仕事人。

穏やかで鷹揚な気性に騙されると、偉いことになることがある。

国王ガルナードが常に一目を置く、公国最”恐”の人物であることは忘れられてはならない事実なのだが、

結構な頻度と確率で忘れら去られる、恐るべき人柄の持ち主。


●クラウヴィル=ファランド

:クリスファルト=セルゲートの仕えたる武士。

勤務中は冷静無私だが、非番中は喜怒哀楽が豊か。

クリスファルトにとっては、気の置けない友人でもある。

●白い竜

:突如として城下に出現した、白い体躯の巨大な竜。

その正体はセルディム=マグス=ファナムだった。


●ジェナイディン

:ゼルガティスの国で、執事の役割を務めていた高位魔族の一人。

主であるはずの魔王に謀反を仕掛けた。


●半裸の男

:???


●貴様

:半裸の男とは相容れぬものながら、対になる存在。とある事情から、この世界においては姿形が無い。

●それ

:セレナスの窮地を救った何か。転移符の首飾りを持ち去ったのは対価……というか、辻褄合わせの為。

その正体は……爆笑で神様とラファルドの間に割り込んだ何かであり、神前の魔。

神前に構える魔は補佐であり、守りであり、牙で在るもの。背後に在るのが宝であれば、神器レベルの逸品の守護者。だが、背後に「神」を戴くその時は――最凶最悪の寓意として、恐るべき本性を備え、現すことになる。

なぜならば、神聖の極点である「神」が魔を従える――それは、”世”の事象全てを司り、制する「万象の王」の顔を現すからだ。


●青年

:その正体は謎……、とか言うまでもない。神様。

ただし、セルゲート家が伝える”神様”とは、別の存在であるらしい。


●イーデンナグノ=ソルド=ファラガンオルド

:”亜”世界でグラディルを待ち受けていたもの。自称している通り、〈混沌〉を肉親に持つ極めて稀有な竜種。竜であることを自他共に任ずるが、その正体は「竜」という括りからも遠くかけ離れており、竜でありながら、如何なる竜のカテゴリーにも属さない。力有る神々をして、悪夢の存在と言わしめる〈古代種〉の「竜王」。その最強(最凶)をして、”化け物”と畏怖させる実力を持つ、という。


●イーデガン=ファラグノルド

:古文書に時折名前が出て来る伝説の竜神。〈光炎神竜〉の二つ名が特に名高い。

しかし、実在を確かめた人間は存在しない為、御伽噺の住人だという声が強い。

ただし、世界にまつわる秘密を知るようになると、その存在を疑う者はいなくなるのだとか。


●白双

:双頭の白竜、そこから来た異名。ただし、二つの頭を持つ竜王はそう多くない。

〈古代種〉に数頭存在する程度、らしい。

グラディルの前に現れた白双は事情が在って、本来の姿からはかけ離れた状態にある。

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