お誘い3
文字数 904文字
フォーユースのイーサはガード以外のすべてに優れる。
同じブロウはさておき、ブレイド、スラスト、マジックについていくのがどれだけ大変だったのか、私には想像もつかない。
あれ? 意外に冷静。
本当にイーサに対する恋愛感情はないのかな?
って、どこの話ですかっ!?
※ ※ ※
まだ感触が残っている気がしてお尻のあたりをタオルでゴシゴシこする。
あの先生、口調がちょっと変わってるし、私たちのことジロジロと舐めるように見つめてくるし。
おまけに舌なめずりとかしてたんだからねっ。
私のようなブレイドユースがガードの訓練をしたって素人とたいして違いがない。
そもそも私は剣だけで戦ってきたから盾なんか持ったことがないわけで。むしろ盾を持った立ち回りをすると動きが悪くなっちゃうぐらいだった。
おまけに私はブレイドユースでもその能力が不安定だから愛用の剣以外ではさっぱりなわけで、その剣も刃こぼれがひどいから砥ぎに出さないといけないし。
いつも以上に悲惨で情けない思いをした授業だったけど、そんな私相手でもケントール先生はちゃんと指導をしてくれた。
それは正直に言ってとてもうれしかったし、期待には応えたいと思った。
だって気にかけてくれる、指導してくれるってことは、私に期待してくれているってことだもんね。