親睦会2
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なななななによそれ!
私に似合ってないとでも言いたいわけ! 言いたいのよね! っていうか、そう言ったわよね!
私よりも少しだけ小柄なヘイステイシアさんはとてもかわいい。おまけに笑い声もかわいい。さらには笑顔だってかわいい。
今日は淡い青色で丈の短いドレスを着ているんだけど、顔立ちや雰囲気とも相まって、まるでどこかのお姫様みたいだった。
とてもかわいい。全部かわいい。
ズルいことにおっぱいもある。かわいズルい。
トゥシスと正面から睨み合う。
徐々に顔が近づいていって、今やおでこが触れ合う寸前だ。
言い足りないことはいっぱいあるけど、ヘイステイシアさんが場を取り持ってくれたんだから顔に泥を塗るのはよくないよね。
テーブルに置いてあるグラスを手に取ってイーサを見る。
軽くグラスを掲げてから口をつける。
む、なんだか甘くておいしいかも。
それからは次々に食事が運ばれてきて、よく言えばにぎやかな雰囲気で親睦会は進行していった。
料理は学院のものに比べると濃い味付けだけどおいしい。
そういえば王都に来てから食べたものはなんでもおいしかった。門のところの屋台で売ってた料理も食べてみればよかったかなぁ。
グラスを傾けてちょっとだけ口に含む。
お酒が入ってるからあまりペースは上げないようにしてるんだよね。
冒険者の人から「サダーシュは酒にだけは気をつけろ。お前は間違いなく酒乱だから」って言われたことがあってさ。