代表決定4
文字数 811文字
いつもの仏頂面を崩そうとはしないトゥシスだったけど口元が緩んでいるのを隠しきれてなかった。
なんだかんだで喜んでるんじゃない。素直じゃないんだから。
イーサを降ろして周囲を見るとたくさんの人たちが私たちを囲んでいた。
ケインズ君たちがイーサを祝福している。
人垣の隙間からケントール先生の大柄な姿が見えた。
ヨシリアム君たちとなにか話してるみたい。ああ見えて気遣いのできる先生なんだよね。ちょっとキモいけど。
気が付いたら祝福の輪から抜け出てしまっていた。
わーい、首から下げるお守りをもらっちゃった。
赤い宝石がついたかわいらしいデザインで装飾品として身に着けていても悪くない。
これで今夜はぐっすり眠れるかな?
対抗戦の代表にも選ばれたことだし、久しぶりに気持ちよく眠りたかった。