授業:マジック3
文字数 1,021文字
ツグース=ヴィリウム君は立派な眉毛と体格をしているマジックユースだ。
ガードのケントール先生ほどじゃないけど私よりずっと背が高いので、話をする時はどうしても見上げないといけないのが大変だったりする。
体が大きいから心も広いのか、イーサに似て面倒見のいい人だ。
クラスメイトが困っていると気を使ってくれるし、方術が使えない私にもこうして話しかけてくれる。
ツグース君はマジックを担当しているジュリウス先生の信奉者なんだよね。
同じマジックユースっていうのもあるんだろうけど。
鑑定は対象の材質や由来がわかる方術だ。道具に特別な効果があるかどうかもわかるんだって。やっぱり方術って使えると便利だよね。
特にマジックユースが使うとさらに詳細なこと――製作者の名前なんかもわかるそうだ。
もっとも作った人がそれを隠そうとしていると難易度が上昇するらしいんだけど。
そもそもツグース君はジュリウス先生に目の前で鑑定の方術を使って欲しいだけなんでしょ? そう顔に書いてあるよ。
結局、ツグース君の押しに負けてジュリウス先生のところへ行くことになった。