親友の悩み3
文字数 759文字
私だってあの剣が手元にあったらちょっとぐらいは力になれると思うんだけどね。でも今はないからしょうがないでしょ。
あ、そうそう。
だからね、修理に出しているお店に行ってきて代表選考戦までには届けてもらうようにお願いしてきたから。あの剣なら少しは戦力になれるんじゃないかな。
それでイーサの期待にも応えられるといいんだけど
私がいなくても代表になれるっていうのはちょっとカチンときたけど、これまでの練習試合の実績から見てもそれは事実なのでここは我慢しておく。
剣が戻ってきたら見てなさいよー!
乙女に対してなんてこと言うのよ!
ズンズンと足音を鳴らして立ち去ろうとしたらトゥシスから声がかけられた。
まずは悩み続けているであろうイーサに声をかけよう。
それで私たちは友達なんだって伝えよう。
きっとそれで大丈夫。
友達ってそういうものだと思うから。