代表選考戦1
文字数 643文字
上着を脱いだらイーサが目の前にいた。
手を伸ばせば抱きしめられる距離。ちょっと近いかも。
昨夜は心配したんですよ。
日課を終えたら方術を教えて欲しいって言われていましたから待っていたのに全然戻ってこないんですから。
結局、サダーシュが戻ってくるまでわたくしも起きていられなくて眠ってしまったんですけど……どこへ行っていたのですか?
昨日はカラッと揚がったお魚料理でした。
学院で出される食事はどれも美味しいので最高です。
先に着替え終えたハージェシカさんに声をかけられる。
おっと、私も急いで準備をしないと。
腕輪の効果か体の動きは悪くない。この状態でどこまでやれるか確かめておかないとね。
なにしろすぐに代表選考戦があるんだから。
あの剣が届けば私だって戦力になれるんだから。
この腕輪の効果と合わせればチームの戦闘力は大幅アップ間違いなし!
……たぶん。
イーサの期待には応えたい。
ううん、絶対に応えるんだ!