授業:ガード3
文字数 625文字
ニシキーン先生との時はそれなりに気を使っていたんだからね。
魔獣以外と戦ったことないし、どこまでやっていいかわかんないから。
そんなこと言うけど、中位危険種のサーベルウルフって十分強いんだからね。熟練の冒険者なら討伐できるってレベルなんだし。
これまでの授業でトゥシスの動きを見ていて目がいいのは知っている。
目のよさっていうのは戦う時はとても大事なことだ。
見えていないと相手がどう動くつもりなのかわからないからね。
前へ。
フェイントもせず、まずはトゥシスの左側――手甲のある方へ攻撃。
ガツンという衝撃があったかと思うと、あらぬ方向に剣が弾かれていた。
慌てて距離を取る。トゥシスはその場から動いていない。