教師陣2-3
文字数 968文字
自信ありげなニシキーンの言葉に二人は眉根を寄せる。
アーツとは『武具の体現者』であり、『生きる芸術』だ。
優れた武具は魂を持つ。そして特有の色を持っている。
そうした武具の持つ魂の色と自分の魂の色がぴったり一致しており、心を重ねることができる者をアーツと呼ぶ。
アーツは武具を自分に体内に取り込み、自由に出し入れできるようになるという。
まさに武具と一心同体となるのだ。
心を持つ武具と一心同体だからこそ、他の武具は扱えない。
それは心通わせる武具が嫉妬するからとも言われている。
元の形がわからないぐらいに使い込まれている上に、今の状態も相当酷い。
武具と一心同体となるアーツならば、このような使い方をするとはとても思えなかった。