入学式1
文字数 1,323文字
呼ばれている気がする。
私になにか用があるの?
わからないよ。なんて言ってるの……?
はっきり言ってよ。
ゆっくりと意識が覚醒する。
美人の女の子が私を覗き込んでいた。
ああ、そうだ。王立学院にやってきたんだった。
騎士になるための第一歩がここから始まるんだね。
すーとイーサが手にした櫛が滑っていく。
実際、イーサってピカピカのブロンドで、すっごくきれいなんだからね。
数日に一度、小川で洗っていた私の髪とは根本的に違うものだから。
制服は襟のあるシャツに短めの上着とスカートだった。
私が着ていた服とは全然違う。
よい布地で、よい仕立ての服だ。
しかも動きやすい。このまま剣の稽古をしても大丈夫そうだった。
剣は持ってないけど目の前に目標がいるつもりで動いてみる。
下段に構えて前へ出てフェイント、相手の前でジャンプをするように斬りあげる。
くるりと回転をしながら着地した。
イーサが差し出したものを受け取る。
半透明でスベスベでツルツルしている。
薄手の生地のせいで地肌がうっすら透けて見えるけど全体的には黒っぽい。これならパンツは見えないかも。
締め付け感はあまりなく、履き心地がよくて動きの邪魔にならない。
うっ、イーサがお姉さまみたいなこと言う。
どうせ私のおっぱいはイーサよりずっと小さいですよーだ。