お節介2
文字数 1,341文字
この人に助けてもらったんだった。
お兄さんたちは地面に転がったまま呻いているだけじゃなくて、縄で縛りあげられている。
え? いつの間に?
もしかして、この美人さんがやったの? すごい!
誰のことだろう?
もしかして……私?
イーサがクルリと回ると、ゆったりとしたスカートがふわりと広がる。
私、あんな素敵なスカート持ってないよ。イーサっていいところのお嬢様なのかなぁ。
先を行くイーサの背中を追いかける。
隣に並ぶとイーサの肩のあたりが私の視線の高さだった。
だから彼女と話すときは自然と上を見ることになる。
どんな人だろう。
ソウジュみたいにかわいくて強い人なのかなぁ。楽しみだなぁ。