セキハの店1
文字数 902文字
鍛冶屋さんに行く予定でしたが、見事、迷子になりました。
お、おかしいなー。間違ってないはずなんだけどなー。
人通りがそれなりにある道の真ん中でハージェシカさんと二人並んで立ち尽くす。
私たちの両脇をひっきりなしに人々が通り過ぎていく。
一人で行かせるのは心配だからってついてきてくれたハージェシカさんの目がとても冷たいです。
どうしてこうなった……。
そう言い残して人ごみに紛れて行ってしまった。
そんなに念を押さなくても動かないのに。
私って信用がないのかなぁ。
今度はおばあさんに道を譲る。
そうやって何度か位置を譲る、戻るを繰り返しているとハージェシカさんが戻ってきた。
目的の鍛冶屋さんは通りを一本奥に入った場所にあった。
こんなわかりにくいところにあったら見つからないのも当然だよねって思っていたら、ハージェシカさんに睨まれた。ごめんなさい。