第120話
文字数 232文字
友だちの女優のテルちゃんが見た夢。
テルちゃんが小学校から帰ってくると、お母さんがゴリラになっている。
「おかえり」
と、いつもと変わらず優しく言ってくれるけど、お母さんではなくて、ゴリラだ。
割烹着を着ている。
子どものテルちゃんは、ただいま、と言うけれど、とほうにくれて、泣きそうになる。
なにしろ、お母さんがゴリラなのだ。
本人には言えない。
黙っていないといけない。
テルちゃんは気がつかないふりをして、ランドセルを置きに行く。泣くのをこらえて。
という夢。
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