第78話

文字数 153文字

 母が、自分で縫った白いレースのブラウスを着て行った。(現実)
 父、ひじょうに喜ぶ。

 はじめ、ぱっと目を輝かせて、ああ、というようなことを言い、それから満面の笑みで
「白いの」

 いいね、ってこと? と私が訊くと、
 うなずいて、親指と人さし指でまるをつくった。

 母本人は、何を言うのか、という顔ですましている。

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み