第44話

文字数 399文字

 十日ぶりに夢。真澄さんを送って、うとうとして見た。
 
 虚空の闇に、巨大な白い円盤が浮かんでいる。
 氷でできているらしく、ふちが薄青く透けている。
 
 もう少し近寄って見ると、氷ではなく、滝だ。
 凄まじい水量の瀑布がほとばしって落ちていく。
 
 いつのまにかその滝の真上に来ていて、白く上がる水煙がスローモーションのように見える。むき出しの岩壁にはりつく緑も見える。
 轟音が耳を圧して、かえって何も聞こえない。

 そのとき私は安心して笑いだす。
 私はこの円盤の上に寝て、はみ出すくらい巨大なので、滝などで落ちる心配はないのだ。

 問題は、どうやったらこの円盤の上にうまく横たわれるかということだ。
 洗い髪が滝より下へ垂れてしまうかもしれない。


※ほぼ、起きてすぐ書いたメモのままです。
※二〇二〇年ゴールデンウィーク、新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言が、月末まで延長されました。そのときの夢です。

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