第124話

文字数 278文字

 あるとき、飲んでいて、ソノさんに、ある映画を熱心に勧められた。(現実)
『天然コケッコー』という青春映画だ。

 ソノさんにしてはめずらしく熱弁をふるうものだから、よほどのことだなと思って、私も観てみた。
 たしかに、とても素敵な映画だった。
 夏帆さんも岡田将生さんも若い。いまだって若くて素敵だけれど、天然コケッコーの二人は、それこそ青葉が目にしみるようでまぶしい。

 次の週、ソノさんに、「天然コケッコー見たよ、よかった」と報告した。
 もうおわかりだと思うけど、
 ソノさん、きょとんとしている。

「見ろ見ろって言ったじゃない」
「おれが?」

 ええかげんにしなはれ。

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