第62話

文字数 175文字

 複雑すぎる夢で、覚えているけれど書けない。

 何人もの女の人で、一つのお話か、あるいは一着の服を作っていた。

 最後まで語り終えてから巻き戻すと、藍染めの毛糸がほどけ、くるくるとよじれた束になってぶらさがる。
 それを、スザンネさんが「私の」と言ってすまして着こんでしまうので、私もふくめてみんなちょっと不服。

 けっきょく、物語なのか、服なのか、どっち。

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