第144話

文字数 185文字

 悪夢。
 洗面所の排水口から、何かが出てくる。見ると蛇。太い。
「真澄さん危ない!」と私が叫ぶ。

 怖かった。
 自分も怖かったけれど、真澄さんが噛まれると思ったのだ。

 洗面所は私が最初に一人暮らしをしたアパートのユニットバス。
 からっぽの湯船に真澄さんがうずくまっていた。
 真澄さんがあのアパートに来たことはない。

 蛇は背中が黄緑色でおなかが白く、細かいうろこが輝いていた。

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