第2話

文字数 224文字

 白いマンションの一角で、お楽しみ会をしている。

 たくさんの人が座布団に座っていて、そろそろ劇が始まるらしい。前のほうにカーテンが引かれていて、あのあたりが舞台らしい。

 誰かが澄んだ声で歌っている。
 私が小学校三年生のとき、お楽しみ会の劇のために作った歌だ。

 えのきのばあさんが
 宝のひょうたん
 なくしたとさ
 なくしたとさ
 あずけた人が
 取りに来たら
 どしたらよかろと
 こまっているよ、こまっているよ

 文字も音符もぴたりと正確なので、夢の中で驚く。

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