第94話

文字数 128文字

 夢で真澄さんが、私の顔にかるく、ちゅ、ちゅ、とキスをしてくれる。
 そのあと柔らかくて低い声で「学校はどうする?」とおだやかに訊く。

 私がきっぱり「やめる」と言ったら、
「それでいいのか」
「うん」
「そうか」

 私はランドセルを背負っていて、彼の小さな娘だった。

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