第100話

文字数 304文字

 父の四十九日がすんだ。(現実)
 ひさしぶりに夢。数えたら、二十三日ぶり。いや、毎晩夢は見ているのだけど、暑さと疲れで覚えていられなかった。

 長い夢の中で、長編小説を考えている。
 少年と少女が出逢う、彼が五歳、彼女が十歳。
 走る長距離列車の中だ。

 少年がはにかんで目を伏せ、歩きだす。少女がいそいであとを追う、小さな薔薇色がかったクリーム色のバレエシューズに足をすべりこませて。
 他にも奇怪な場面がたくさんあったのだけど、このシーンが最後で目がさめた。
 靴に足をすべりこませる感覚が残っていた。

 ただし、古い映画のように白黒。
 色は私にしかわかっていない。


※初めの三行以降は、ほぼ起きて書いたメモのままです。

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み