第88話

文字数 418文字

 実家の菩提寺は香川県の善通寺なのだけれど、宗派が、真言宗「善通寺派」という特別な派になることを、はじめて知った。

 東京近辺にはない宗派で、とほうにくれかけたら、葬儀社の担当のかたが「関東別院」というものがあることをつきとめてくれた。
 けれども正式な電話番号が載っていなくて、教えられた携帯番号に半信半疑でかけてみる。

 ご住職とつながった。
 なんと、関東別院はあとひと月かふた月で開くところで、その準備に香川からおいでなのだった。
 ご住職自身も驚いておられる。

 母はぼうぜんと、どうしてこんなことが、夢みたい、とくりかえす。

 父が母を心配して、呼んでくれたのだと思う。

 とてもよいお式でした。ご住職さま、本当にありがとうございました。
 そしてセレモニーホール大成新百合ヶ丘の皆さま、とくにご担当のイナバさん、何から何まで本当にお世話になりました。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。支えてくださって、本当にありがとうございました。

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