第113話 下鴨神社参道に鴨長明

文字数 774文字

バスがちょうど下鴨方面行が来た。切符を降りる時見せるだけでいいい。出町柳駅前で降り、西に歩くと、鴨川がある。下鴨神社に向かう道で、対岸へ渡る橋が掛り、テレビで見たことのある河原の風景が目に飛び込んだ。浅い鴨川の流れの中に、大きな石が対岸まで飛び石のため並んで居る。人の足幅の広さで、平らな大石が置いてある。その上を家族連れや、若いカップルが飛んで行き歩いている。対岸に渡ると、大勢の人が草むらに座り集会をしたり、三味線を弾く者もいた。木陰で弁当を開いているグループもある。誠に穏やかな風景である。ウクライナの人々の戦争下で爆音に怯えながら生きていく人に、申し訳ないきがする。プーチンを早く処刑し、終らせて貰いたい。また対岸の橋から神社側に渡り参道に入った。杜の神社は広そうである。既に七千歩も歩き少し疲れた。そこへ、財閥の三井家の旧邸が展示され、お茶の接待もあるという。ちょうど3時休憩、入場料と茶菓子代を払った。落ち着いた部屋の椅子に座り豪華な庭の景色を見る。甘いぜんざいを堪能してしまった。予定では、下鴨のみたらい団子が有名なので、それを食べようとなっていたのだが。長い参道の途中に特別展示会場の看板があった。日本三大随筆の一人、鴨長明が庵を建て、出家していた。出家の後、住んでいた建物を再現が展示されている。以前、京都にそれがあるというのをネットで見ていた。偶然にも7畳ほどの茅葺きで粗末な小屋のような庵をみることが出来た。竹垣で、小屋の四方を囲ってある。ここで衣食住するには、最低限で造りであり、大変な思いをするのではと感じた。物質的なものに豊かさを感じず、心に豊かさを感じることに重きをおいた生活。下鴨神社と鴨長明は何か関係があるのだろうか、まだ枕草子を読んでる最中なので、詳しくは分からない。しかし将来鴨長明を読むのにいい経験になった。
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