第61話 若松宿 意外な人と出会う緒方林太郎 唐津街道

文字数 777文字

 ネットで若松宿の情報を取得。自宅から車で40分。若松には仕事の会議でも何回
か行ったことがある
 かつては国鉄筑豊線の終点は若松駅だった。石炭産業華やかな頃、若松に石炭を集
め船で国内や世界各地へ運搬していった。海運会社も粒ぞろいだった。デパートもあ
り、花火大会は臨時列車がでて、出店や客でごった返していた。
 久しぶり見る港町若松は、さびれていた最悪の時機から、いくらか立ち直る感があ
る。港の向こうの対岸に戸畑商業ビルが立ち並ぶのが見える、若戸大橋が大きく海を
またがっている。マンハッタンのブリッジに似ている雰囲気の場所である。
 唐津街道の脇街道として、戸畑から船でわたり若松のアーケド街を通って芦屋宿へ向
かっていたらしい。
 広い駐車場に着くと再開発された広場や道路が整備され、ルートインホテルがそびえ
ている。若戸大橋も車の通行が無料になり、地下の道路もある。昔は若松港で行き止ま
りだったが、戸畑、小倉、若松、八幡と循環交通が、徐々に経済も回復しているようだ。
 駐車場でワゴン車に「再生」と看板を付け、車から降りた人がいた。「緒方林太郎」
元衆議院議員だった。まだ40歳代である。民主党で国会質問を堂々としている姿を思
い浮かべた。ボクシングの村田諒太に似た感じでガタイはでかいし、頭は良い。
 先方は私のことを知らないだろが、私は応援している。信号機の前で本人がタスキを
かけ頭を下げている姿を見ていた。「再選を期待しています」と激励した。三原朝彦氏
とバトルになるが、マスコミは<日本の20個所の接戦選挙区になる>と彼は説明した。
 右手を出しグーで挨拶し別れた。秘書と自転車に乗りタスキをかけハンドスピーカで
若松市内を回るようである。頑張れ、爽やかな「緒方林太郎」北九州の星として政界で
活躍してほしい。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み