第58話 前原宿 駅と糸島観光と洋菓子 唐津街道

文字数 1,616文字

家を出て九州j自動車道の鞍手インタから入り、福岡都市高速路を走ると、1時間半で糸島市前原に着く。
初めての所であり、地理不案内のため、JR前原駅に向かう、途中の交差点で、伊都きんぐという洋菓子店があった。「あまおう苺を包み込んだ洋菓子のドラキングが
有名なのよ」と連れが言うので、「買ってみよう」と向いのセブンに駐車した。スタバのカフェオレは二百円と高いが気にいっているので買った。
歩いて道路を渡り伊都きんぐ本店に入った。それ程広くない店内でガラスケースに洋菓子が並んでいる。コロナ対策で天井から透明ビニールが下がっている。
目的の品定めしたが、白衣の若い女店員は何も言わない。可愛い顔しているが挨拶もしない
声を掛け、「すみませんがこのドラキングください」というと、「いくつですか」といい愛想もなく、紙袋に入れ会計をした。店を出て、連れは
「愛想もなく感じ悪い店」と言う。「そうだよねオーナーは、懸命に努力工夫し、商品を作っているのだろうが、売り子の教育まで手が
回らないのだろうか」。「笑顔はただなのだから、どんどん笑顔でお客様に対応して、とマックに勤めている娘は部下を指導してるそうよね」という
愛想笑いと分かっていても、商売には、これがあると無いとでは、客の印象も違い、売上にもかかわる大切なことだと思う。
「車に戻って食べるのもなんだから、景色のいいところで食べたいね」と連れは言う。
「取りあえず、観光案内のパンフレットでも駅に行って捜そう」ということになった。
筑前前原駅というのは、子供の頃に駅名は覚えていたが、行ったことのない遠くの駅だった。
駅前には駐車場が無いので連れが残った。スーパーがあり、隣接して駅がある。線路の高架に駅舎と通路があり、スーパーの二階部分に
通じている。
エスカレーターのない階段を、歩いて登る。駅の改札口と反対側へ抜ける通路がるようだ。全部が真新しく
最近、建築された感じがする。糸島市は、最近若い人に人気のある地域であり、宣伝されマスコミも再三取り上げている地域となっている。
若い家族の移住者も多い、魅力溢れるという情報をよくテレビの番組で流している。
女性駅員に、「近辺の観光マップはないですか?」と訊ねると
「向いの階段を下り、コンビニの隣に案内書があります。そこに糸島の案内があるでしょう」とおしえてくれた。向いの階段は、下りは歩きだが登りはエスカレーターがある。
こちら側の方が、観光客が大勢乗り降りするに違いない。案内所にはたくさんのパンフがあり、問いかけると、女性が事務所から出てきて、展示棚から
糸島全体のものをくれた、「前原宿場のはありませんか?」と訊ねると、多くの中から駅前付近の宿場も含んだ地図をくれた。愛想よくていねに対応してくれた
客商売はこうあるべきであろうと思う。初めて来る人は、皆目見当がつかない、徐々に歩いてこの地域の地図が
頭の中に入っていくのである。そして思い出として残って行く。文章や絵で見聞きしたものでは、記憶を印象するには、インパクトが弱い。
現地で体験すると、記憶が断片的ではなく俯瞰的に頭の中に残存するような気がする。
駅から歩いてでも前原宿には行けるようだ。ただ、線路の反対側に、相方が車で待っている。近くに踏切はなく、線路の高架橋で戻ることになる。
連れが運転してくれ、も一度戻って信号の所から左へ曲がり、更に左折し踏切を越えた。地図の通り、上町の信号があり、伊都文化会館前の信号となる。
突き当りが、文化会館であり無料の駐車場もある。1月9日なのに、春の気温であり、車から降り木陰のベンチに座った。
買ってきたコーヒーとドラキングの苺を頬張った。中々良い味がする、五百円はちと高いが、最近の洋菓子店でケーキを買うと
小さくケーキで五百円くらいする。それでもお客は買うのだろう。たまの贅沢はいいと、若い女性客が買っている。
パテシエという看板で洋菓子の製造販売する店は、よくはやるようだ。
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