第31話 多良駅の特急どうなる 多良海道

文字数 579文字

 多良駅のホームの「幸せの鐘」を突いた後、向かい側のホームに行こうと階段
を昇った。
 橋から眺めると2本の線路があり「カーン・カーン」と警告音が鳴り、黒い列車
が近付いて来る。手前の二股の線路が先で1本になる単線である。列車は直線を進む
かと思ったが、方向を変え斜めの複線に進入してきた。
 橋上から後ろを振り返ると、白い新型特急車両が上り方向に突入してくる。下りの
黒い列車も突進してくる。「わー!正面衝突となる」と想像した。鉄橋から現場中継
のように観察することができる。
 ところが、主体が単線の鉄道で、複線になった駅で上下の列車が待ち合わせ、
それぞれが別方向へ運行するシステムだった。地元の人には当たり前のシーンだろう
が、橋の上から初めて見ると迫力満点であった。
無人駅で寒村の駅舎なのだが、特急列車も停車するし車両が5両も連結しているのに
驚いた。私の地元の筑豊電鉄は1両列車が普通に可愛く走っている。
 多良駅は長崎本線上の駅であった。私は長崎街道の宿場の武雄駅や嬉野駅で
九州新幹線が開通する話しを聞いていた。そちらがJR長崎本線かと勘違いしていた。
海側のあまり開けてない多良宿はJR諫早線かと思っていた。現地へ行ってみない
と分らない事が多いですね。反省。
さっきホームに居た、黄色のヘルメットに作業服の人が居なくなった。乗ったのかもし
れない。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み