第82話 青柳宿 「煮てんしゃい万能たれ」 唐津街道

文字数 972文字

 九州自動車道を使うと30分で青柳宿に着いた。古賀IC出口から、すぐの所だ。信号そばに青柳宿の掲示板がある。宿場の店と唐津街道の看板図が表示されている。
 為息庵(いそくあん)という小さな古い建物が祭られている。1653年藩主の命により川原から移され20cmの観音像が飾ってあるらしい。
 宿場は長さ444mで東構口は現存しないが、青柳町宿西構口跡は石碑と説明文があった。当時は、藩主の泊まる場所が真ん中にあり、両サイドが見渡せるよう「くの字」のような道である。遺跡はなく、本陣跡に代替わりした”青柳醤油”が店を構えている 現在の宿場で唯一の店舗である。大正5年創業で親切な女主人が宿場の話をしてくれた。過去の自宅にあった家具を配置、趣向を凝らした店づくりである。
 大正時代の家をそのまま残し、当時の箪笥や水やを醤油商品の展示台に使用している。品ぞろえも分かりやすく表示されキチンと置かれている。太くて黒い梁もあり、丸太の柱が下支えする味のある建物である。近くにこられたら寄ってみる価値のあるお店です。
 醸造組合から元醤油を仕入れ、青柳醤油のオリジナル味付けをし、色々な種類の醤油を販売する。淡口、濃い口、ポン酢しょうゆ、独自の大瓶、小瓶が並ぶ。リピーターが遠くから買いに来るという。アマゾンでも”青柳醤油”を検索すると、商品がきれいに表示されている。
 醤油は日本の基本味である。私も昼にうどんやそばを醤油を薄め食べることが多いが。その他の醤油料理の仕方を奥さんに伝授してもらった。長崎の雑煮を調べているうち、飛魚だし醤油が好きになり、私は愛用醤油である。
①飛魚だしを3分2入れ、青柳醤油淡口を3分1入れ水で薄めうどん煮て食べるとよい。
②切り身アジやタイを小鍋に入れ、「煮てんしゃい万能たれ」を魚の3分2の位置まで入れる。上にアルミをかけ、蓋をする。ぐつぐついったら出来上がり。
③100gの薄切り牛肉を小鍋にいれ3分1「煮てんしゃい万能たれ」を入れ、醤油で炒めた千切玉ねぎを、乗せ、水を3分2足す。煮たったら飯に乗せ牛丼完成。
一度チャレンジしてみたくなり2種の醤油を買い、実際調理してみた。それなりに旨かった。爽やかで親切で的確に色々教えていただける女主人に感謝である。人柄と醤油、味噌の美味で、リピーター も多いのが分かった。
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