第93話 姪浜宿の近く 割烹料理三四郎 唐津街道

文字数 824文字

最近は宿場探しのコツも分かって来た。ほとんどが初めて訪ねる宿場である。どこにあるか探すのから始まる。博多の地下鉄を乗る時、姪浜行きというのがあり名前はよく聞く。、電車では行ったことがない。野球のソフトバンクの球場はこの近くにあり、有名歌手のコンサートを聴きに行ったことがある。その時は、小倉からの高速道路バスで直接、球場まで行った。野球とかコンサートがあると、高速バスが、そのたびに運行されているようだ。博多湾の海沿いの高速道路を通ると、ペイペイ球場と最近名前が変わったが、そのそばを走る。高速道路は高くうねるように海のそばを、走っており、運転する時は少しビビる。ゆっくりしたジェットコースターのようで、海へ高い所から飛び出していくような感じを、受ける。愛宕の出口をでると、愛宕神社がある。愛宕の出口を出た近くに、三四郎という割烹料理屋がある。昼食にその店に寄った。連れ合いがスマホで日本料理を検索してさがした店だ。本店は満員だったので、同じ系列の三秀寿司を紹介してもらった。川辺にあり、ガラス越しに遠くの対岸の金持ちが住んでいそうな洒落た家々が見える。6テーブルあり、清潔で上品そうな店だ。最初のお寿司というのが運ばれた。火で炙った鰆、少し温かくて舌触りよし。切り目が入れてあるやりイカも美味しい。「上等な所へ連れてきてくれてありがとう」と連れが言う。「紅葉は食べられないよ」言われるまでもない。「この鯵なんという素晴らしい味」。食べたら無くなってしまう。「おいし!嬉し!」材料も最高。茶碗蒸しもいいネ。「2回目のお寿司を出します」と修行中の白衣の若者が持って来る。茄子寿司、なんというか柔らか。巾着のように盛り上げたショウガ。盛り方も芸術的。蓋つきの赤だし。あなご、とろとろとして旨い。エビも肉厚を感じる。窓の外を見ると、カワウが水面からすいーと飛んでいく。白い鴎。番のカモも贅沢な場所で遠くにヒルトンホテルが見える。三四郎さんご馳走有難う。
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