第115話 下鴨神社の双葉葵

文字数 935文字

下鴨神社の本殿は遠く、辿り付くまでに相当時間がかかった。朱塗りも門は立派である。白装束の若い神職に尋ねた。「この神社は国家安泰を祈願する社です。此処へは毎年、天皇からの勅使が来られ、お祭事をされます。令和天皇の東京からの勅使が毎年来られるのは、下鴨と上賀茂と石清水八幡の三社だけで、由緒ある神社なのです。昔は皇族と貴人だけが参拝でき一般の人々は境内へ入ることが出来ませんでした」と説明。クニツクリノミコトの社がある。ミコトは名前を七つ持っていた。よく聞くことがある忌宮もその一つである。十二支も関係があり、東西南北に干支の名前が張ってある。5月15日に行われる葵祭りは下鴨神社から出発し上賀茂神社へ行進する。この宮の御紋は双葉葵である。境内の木立の中の畑に葵だ植えてあった。神主の冠にこの双葉葵をつけ、葵祭に参列するという。皇室は菊の御紋で、皇室を祈願する下鴨神社は紋は双葉葵、徳川家は三つ葉葵、多分下鴨神社の上を行こう言うという魂胆でないかという。葵祭の前に御手洗川の清水で身を清める斎王代が行われる。小川の上に建物が建っている。その社から流れる川は清いので 神聖な物を流すという。下鴨神社参拝を終えると5時だった。本日の予定では上賀茂神社まで行く予定だったが、1万5千歩歩き疲れたので、明日にした。花園会館へはバスはやめてタクシーで行った。荷物は届いており、受付もビジネスホテル並である。久留米梅林寺の本寺への見学ツアーで花園会館泊りなので、雲水さんが寺の中で修行のように運営しているのかと思ったら、普通のホテルで、広間の向こうの売店には、妙心寺直営の商品を並べていた。
折角の記念に数珠と臨済宗妙心寺派お経の本を買った。数珠は以前相方に買って貰ったものがあったが、何かの時になくした。一生ものとしてデパートで販売に来たとき特注で頼んだそうだ。値段を今聞いて驚いた5万円したという。もっと大事にすれば良かった。値段を聞いて居れば。数珠はなくし易いので、今回は9000円のものを買った。常に持ち歩き、鞄に入れることにする。数珠は私の災難の身代わりをしていただけるという。夕食は会席料理でまずまずであった。奥さんの誕生日が4月なので生ビールで乾杯、記念写真を撮って貰った。
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