第94話 姪浜 愛宕神社 唐津街道

文字数 716文字

昼食後、歩いてすぐの所に愛宕神社がありそうなので、参拝することにした。小雨がぱらついてきた。神社入口の看板があり、急な坂を登っていった。いよいよ雨が降り出したので料理屋の駐車場に戻り、再び車で行くことにした。もし歩いて坂道を登っていたら、距離は近いが坂道を
30分は歩いていたかもしれない。細い坂道をくねくね曲がって行くのだ。昔はここにケーブルカーが設置されていたという。それ位、急な坂道で距離も数百mあるのだろう。戦時中、鉄の供出でケーブルカーを線路ごと、国が撤収したという歴史がある。戦時中は、無茶苦茶なことが、罷り通っていたのだ。「戦争、絶対反対」と車の中で叫んだ。頂上は駐車場があり、串団子屋の店が開いている。江戸の風情がありそうな店なので、帰りに寄ることにした。傘をさし石段を上る。観光客や七五三の親子も大勢いる。雨が横降りし、折角の雅な和服の子どもが濡れそうだ。
山頂きの神社から博多湾が見える。ぺいぺい球場やヒルトンホテルも、なかなかい良い眺めである。姪浜には昔からの由緒のる場所が数多く存在するらしい。社の中では、七五三の家族が、神主にお祓いをしてもらっていた。もっとゆっくりしたいけれど、雨も降りしきりので、石段を下り団子屋へ入った。お客が一杯いる。店の従業員も忙しそうに、団子焼く人、店の接客アルバイトの娘も忙しく、茶や団子を運ぶ。女将さんも畳の大広間に上がり、陣頭指揮だ。江戸時代の商売風景を再現しているかのようだ。昼食の後だが、みたらし団子も、別腹というのか美味しく頂いた。後は、博多湾の傍の都市高速道路で海の上を飛ぶように運転し帰るだけだ。九州高速を通れれば1時間で家に着く。楽しきかな日帰り旅行でした。
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