学院編あらすじ

文字数 480文字

★学院編のネタバレを含みます★

 美術工芸研鑽学院に入学した麗射。彼は、同室の学院生代表のレドウィン、そしてレドウィンの友人である万年落第生の「夕陽(ゆうひ)」と知り合い学院の第一歩を踏み出す。最初は大歓迎だった学院生たちだったが、麗射の絵画の下手さに気がつき徐々に「不正入学者」のレッテルを貼り始めた。そんな中で、麗射は牢獄に嘆願書を出してくれた恩人「銀の公子」こと叡州(えいしゅう)公子、清那(せいな)に会うが、彼は麗射に対しそっけない態度を示す。
 麗射を攻撃する中心人物は煉州(れんしゅう)貴族の息子「玲斗(れいと)」。しかし、麗射の周りには、美術工芸史を先攻する金の亡者「瑠貝(るかい)」、からくり大好き工芸科の「美蓮(みれん)」などの仲間ができていった。
 玲斗の暴力で、麗射が血を流したことによって夕陽が倒れる。夕陽には家系的な天候予知能力があった。「雨が降って洪水が起こる」と錯乱のうちに予言をする夕陽。止めるのを振り切って砂漠に出て行った玲斗を追うため、麗射は美蓮、レドウィン、そして清那とその従者「牙蘭(がらん)」とともに砂漠を追跡する。
 とうとう降り出した雨、砂漠を流れる大河の中に取り残された玲斗達に対し麗射達は決死の救出を行う。
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登場人物紹介

麗射:「青銀の風」の主人公。絵師を目指して砂漠の真ん中にある「美術工芸研鑽学院(美術工芸院)」にやってくる。砂漠で隊商に見限られたり、ラクダに逃げられたり、艱難辛苦の果てにたどり着いた美術工芸院だが、入試受付は前日で締め切られていた。おおざっぱだが、打たれ強く男気のある性格。常に前向きな彼の周りには、いつの間にか仲間が寄ってくる。黒目、黒髪、肌はやや褐色。

イラム:麗射と泉で出会った謎を秘めた少女。金髪、青い目。

走耳:スリをして服役中、麗射と知り合う。いつもいるか居ないかわからない存在感の無い男だが、神がかった運動神経を持つ。孤高を保ち誰のことも信じない。茶色の髪と茶色の目。

「清那」入学年齢に達しない13~4歳だが、訳あって美術工芸院で学生兼講師をしている叡州第三公子。細密画が得意で、風景を描かせれば右に出る者がいないが、なぜかその絵は寂寞としている。

「雷蛇」なで切りの雷蛇として囚人達からも恐れられる極悪人。牢獄の中で麗射を目の敵にして暴力を振るうが、妙に単純で人なつこいところもある。


「幻風」エセ占いで捕まった得体の知れないジジイ。笑い上戸で、走耳が唯一心を許す人間。

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