煉州編あらすじ

文字数 445文字

 ★煉州編のネタバレを含みます★

 煉州(れんしゅう)の玲斗の家に逗留した麗射と清那、牙蘭。麗射は氷炎に会うため屋敷を後にするが、清那は麗射にこっそりついてくる。反乱軍の支配地近くで、清那が反乱軍に誘拐されてしまい、麗射は反乱軍に忍び込む。
 念願叶って氷炎に会えた麗射だが、氷炎は昔の氷炎では無く、反乱軍の仲間に入れた将「斬常(ざんじょう)」に実権を握られて人々を扇動する役目のみに従事していた。オアシスで会った運命の少女イラムと再開をした麗射。反乱軍の内部を知る彼女と脱出計画を練るが、そこに現れたのは走耳であった。
 幽閉されている清那を牢から救出し、走耳は援軍を求めて先に脱出する。清那はイラムを人質にして麗射と伴に逃げるが、憤怒の斬常が彼らを追ってくる。イラムは斬常の愛娘であった。
 反乱軍と王室軍が対峙する中央で、イラムは自分から父の元に戻り、麗射は牙蘭の働きで煉州軍に保護される。
 清那は、玲斗家に勤める煌露(こうろ)と恋仲になった牙蘭を断腸の思いで解雇する。麗射は新たに護衛として走耳を雇った清那と伴に煉州を後にした。
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登場人物紹介

麗射:「青銀の風」の主人公。絵師を目指して砂漠の真ん中にある「美術工芸研鑽学院(美術工芸院)」にやってくる。砂漠で隊商に見限られたり、ラクダに逃げられたり、艱難辛苦の果てにたどり着いた美術工芸院だが、入試受付は前日で締め切られていた。おおざっぱだが、打たれ強く男気のある性格。常に前向きな彼の周りには、いつの間にか仲間が寄ってくる。黒目、黒髪、肌はやや褐色。

イラム:麗射と泉で出会った謎を秘めた少女。金髪、青い目。

走耳:スリをして服役中、麗射と知り合う。いつもいるか居ないかわからない存在感の無い男だが、神がかった運動神経を持つ。孤高を保ち誰のことも信じない。茶色の髪と茶色の目。

「清那」入学年齢に達しない13~4歳だが、訳あって美術工芸院で学生兼講師をしている叡州第三公子。細密画が得意で、風景を描かせれば右に出る者がいないが、なぜかその絵は寂寞としている。

「雷蛇」なで切りの雷蛇として囚人達からも恐れられる極悪人。牢獄の中で麗射を目の敵にして暴力を振るうが、妙に単純で人なつこいところもある。


「幻風」エセ占いで捕まった得体の知れないジジイ。笑い上戸で、走耳が唯一心を許す人間。

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