飛行機-Wsopedia

文字数 1,024文字

飛行機(英;Airplane)とは、100年以上の長きに渡り、人々の間で「飛ぶ」と信じられてきた架空の物体である。
1903年にライト兄弟は飛行機が「飛ぶ」ということを「実証」したとされるが、しかしながら21世紀に入り、ヘビー兄弟は「あんげな鉄の塊が空を飛ぶわけあんめぇ」と安易に考え、実際、「飛行機は飛ばない」ということを見事に証明した。(ほんまかいな)

ヘビー兄弟による実証実験ではラジコン飛行機が用いられたのであるが、兄弟とも極端に手が不器用であったことも幸いし、従ってプロポの操作が極めて拙劣で、そのためラジコン飛行機による最初の飛行実験の際、エンジン全開で滑走中、一瞬浮いたようにも見えたものの、たまたま右から桶屋が儲かる程度の風が吹いていた影響もあり、機体はただちに左へ横転。そのまま左翼端、機首、右翼端、尾翼、再び左翼端、機首・・・という順に地面に叩きつけられ、飛行機は体操競技の床運動よろしくごろりんごろりんと数回回転し、挙句、木っ端みじんに破壊されてしまう。
それでも彼らはめげずに根性で修理した飛行機で何度も実証実験を繰り返すが、飛行機は離陸直後にことごとくバランスを失い、墜落大破。

それからも彼らは不屈の闘志で数年かけて延々とトライするも、実験墜落大破修理実験墜落大破修理実験墜落大破を繰り返す。実際そのラジコン飛行機は、修理の際に使われた接着剤の方が、飛行機自体の重量を上回っていたらしい。

それはさておいて、彼らが行った天文学的回数の歴史的な実証実験の結果、
「飛行機は絶対に飛ばない」(キリッ!)
という厳然たる事実が見事に立証され、彼らは直ちにこれを論文に仕立て上げ、国際航空学会に発表し、しかもあろうことかカンペキに残骸と化した、彼らが件の実証実験に用いた、かつて「ヒコーキ」の姿をしていた物体は国際航空宇宙展に展示され、その展示物の周囲には黒山の人だかりができたそうだが、ともあれ、いやいや、かくしてそのことは世界中の人々に広く知られることとなる。(飛ばすの下手くそなだけちゃうん?)

従って現在「飛んでいる」と思われている飛行機は、実際には飛んでいるのではなく、それは神々か何かのの手違いにより、はたまた八百万の悪霊の呪いかなにかで、「ただ単に飛んでいるかの如く見えているに過ぎない」、あるいは100歩譲って仮に「飛んで」いたとしても、それはきっと何かの間違いであるから、実際には決して飛んでいよう筈もないのである。(さよか)
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