コンビニ(に)動画YouTube配信中

文字数 310文字

 彼はいつものコンビニへ行き、弁当と缶コーヒーと、そして怪奇小説を一冊カゴに入れ、レジへと向かった。

 すると店員が、「お弁当温めますか?」と訊いてきたので彼は「いやいや、弁当はあとで家で食べますので、うちの電子レンジで暖めます」と言った。
 すると店員は何故か、
「で、この怪奇小説、冷やしますか?」
と、訳の分からんことを言い始めた。
 だけど家で弁当を食べながら、ゆっくりとその怪奇小説を読むつもりだった彼は、
「え? べつに冷やさなくても…」と言った。

 すると店員は、
「そうですかぁ? だけどこの怪奇小説は、しっかり冷やしてからお読みいただくと、身の毛もよだつほど、一層恐ろしくお読みいただけるのですけどね。いひひひひひ…」
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