わんにゃんの、絶妙の連係プレイ

文字数 495文字

 ある日俺はテーブルで飯を食っていた。
 おかずはさんまの焼いたやつ。

 少し食べたところで、室内犬のミニチュアダックスが見事な糞をした。
 まあ決められていた場所だったので、俺も文句も言えない。
 いやいや、むしろ「おりこうさん」と褒めてあげるべき状況だ。

 だけどしばらくすると、ぷ~んと新鮮な臭いがやってきた。
 しかし飯を食ってる最中…、

れはたまらん!

 それで俺は台所へ行き、ビニール袋を取ってきて、それからその糞の処理しようと、糞のほうへと向かった。

 と、そのとき、飼っているキジ猫がぴょんとテーブルに飛び乗り、俺の食いかけのさんまをくわえ、そのまま逃走した。
 で、犬も後に続いた。

 俺はなすすべも無く、とりあえず犬の糞をビニール袋に入れ、ゴミ箱に捨てた。
 それから「このやろう!」と猫のゆくえを追ったら、物置の脇で、旨そうにむしゃむしゃとさんまを食っていた。

 犬はその前でおすわりしていた。
 そしてキジ猫は、半分ほど食ったところでそれをポトリと床に落とし、目配せしてからどこかへと歩いて行った。
 それから犬が嬉しそうに残りを食った。

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