おなラッパ-Wsopedia

文字数 1,942文字

おなラッパ(英:Fart blowing)とは、放屁によって音楽を奏でる、音楽の奏法のひとつである。

元々、肛門呼吸が自由自在に出来るという、とても不思議な人たちの間で、肛門から吸い込んだ空気を放出する際に発する音色(平たく言うとおならの音!)にとてもこだわる人たちがいたらしい。

そしてその人たちが集まり、やがてそれは一種の同好会的なものとなり、深夜、バーなどに集い、その音色を楽しむという会合が、散発的に行われていたらしい。

それからそういう人たちの間では、おならのピッチ(歌で言うところの音の高さ)を自由自在に操るということが注目され始め、高いピッチのおなら(ぴー)、あるいは低いピッチのおなら(ぶー)などを、まさに自由自在に操ることの出来る人物が現れるに至り、会合では大いに注目されるようになった。

さらに、そのようにおならのピッチが自由自在に操れるのであれば、これを用いて音楽の演奏が可能ではないかということを極めてまじめに考え、そして日夜これに精進する人まで現れた。

そして月日が過ぎ、とあるその種の会合で、その人が見事に「きらきら星」の、おならでの演奏に成功し、その場にいた一同は深く感銘を受けた。

そのような経緯の後、やがてそのような高等技術を有した人物が複数出現するに至り、彼らは集い、「おならのコーラス」を試みた。
すなわち、おならでの2ブ合唱、3ブ合唱、はたまた4ブ合唱、稀には5ブ合唱などまでが試みられ、その素晴らしい和音は人々を魅了し、各地のステージなどでも盛んに演奏されるようになったのだ。

しかもおならには、ただ単に「高い音」とか「低い音」があるのみならず、その音色は多種多様であってしかるべきだ!、と真剣に考える人まで現れた。

そして実際に、そのおならの音色を見事に「ふり分ける」という神業を習得しようとした人々が突如現れ、そしていつしか彼らは、それを見事習得するに至り、そして人々の前で見事に演奏し始めるに至る。

かくして人々は、そのような高等技術を有する彼らのことを「おなラッパ奏者」と呼ぶようになったのだ。
即ち彼らは、トランペットのように「パ~~~」という抜けの良いおならの音や、トロンボーンのように「ポワ~~~ン」と少しやわらかい、なおかつ少し湿ったおならの音や、はたまたサックスのように「ヴ~~~」っという、程よくにごった、そして味わいのある暖かなおならの音などを、見事にふり分けたのである。

また、「ぶりぶり」という汚い音を出さんが故、予め演奏前に下剤を服用しておくという技法も一時は用いられたりしたが、ある日、演奏中にステージで観客に向かって汚物を噴射した大バカ者がいて、当然観客からは思い切りひんしゅくを買ったが故、そのような下剤を用いた技法は、その後廃れていくこととなる。

それはさておいて、その後もさらには、帽子やトイレ用品などの日用品などを尻にかざし、様々な音色に変化させるミュート奏法も盛んに開発されるに至り、そのおならの音色は一層多様性を増すこととなる。

しかし実際のトランペット用のミュートをお尻に突っ込み、見事演奏したつわ者も一部にはいたらしいが、これに対して「下品である!」との指摘が方々でなされ、これは次第に廃れていった。
しかもそのトランペット用のミュートは、汚くて二度と使われなかったらしい。

いずれにしても紆余曲折の末、このおなラッパ、すなわちおならの吹奏楽は、徐々に一つの音楽ジャンルとして、人々に認められつつあったらしい。

そしてさらにリズムボックスや、はたまた本格的なドラムセットを用い、各おなラッパ奏者がこのリズムに合わせていっせいにおならをふるという、極めて豪快な演奏形式も出現するに至り、そうするとさらには、「そんれならばこんれらの音さ組み合わすたらならば、本かぐでぎなビッグバンドでスウィンゲジャズさ演奏出来るだんべえ!」と考える酔狂な人まで出現したらしい。

すなわちサックスセクションのおなラッパ奏者5人と、トロンボーンおよびトランペットセクションのおなラッパ奏者各4人の合計13人に、ドラムス、ベース、ピアノのリズムセクションを加えた、本格的ジャズビッグバンドが出現するに至ったのである。

こうして結成されたおなラッパビッグバンドは各地で公演し、主に20世紀前半のスウィングジャズを見事に演奏して大変な評判を得た。

そして現在、このおなラッパはジャズのみならず、クラシックを演奏する交響楽団においても、その管楽器パートをおなラッパ奏者が演奏するという試みも始められ、音楽界においては、今後の発展が大いに期待される分野である。
(うっそだぁ~~~~~!)


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