時の装置1

文字数 7,494文字

 ええと…、実はこの話、前の「たられ馬券」の続きではありません。
 はっきり言って全然別の話です。
 だからその点を踏まえて、お読みになりたい方はどうぞ。
 ちょっと長くて2話に分けていますけど。
 以下本文


 彼はずいぶん前から競馬にのめり込み、そしてかなりの借金を抱えていた。
 つまり、かなり悲惨な状況。
 とは言うものの、たまたま彼には相続した、とてもしょぼくて小さいけれど、一応家があったので、いざとなったらそれを売ればいいやなんて、彼は呑気に考えていた。
 だけど現実には立地も極めて悪かったし、ほぼ買い手も付かないようなボロ家だったのだけど。しかも今後の修理代なんかも考えれば…
 それはさておき、そんな彼は一人っ子で普通のサラリーマンで、安月給とはいえ独身で、その家に一人暮らし。言ってみれば天涯孤独。
 だけど家賃も要らないし、ごちゃごちゃうるさい女房子供もいないし、まあ気楽に、勝手気ままに生きていたのだけど。
 だから堅実にやれば、まあ中の下くらいの「独身貴族」をしゃれこんでいられた筈だ。
 そんな彼が競馬にのめり込んだきっかけは、職場の上司に、「お前も人生経験に一度くらいは競馬を見ておけ。取引先のお客さんにも競馬好きは結構いるし、話題にもなるからいいだろう。わっはっは」とかなんとか言われ、まあ一度くらいはと、上司についていったのがことの始まりだ。
 そして幸か不幸か彼が初めて買った、しかも適当に、まさにいい加減に買った馬券が見事に万馬券となり、彼は一瞬にしてウン十万円を手にしてしまったのだ。それは絵に描いたようなビギナーズラック。
 そして彼は競馬依存への道を…
 ともあれ馬券を買った馬が勝ち、そして苦もなく大金が転がり込む。初めての強烈なこの体験が、彼の脳裏に深く刻み込まれたのだ。
 それから彼は、毎週金曜日には仕事帰りのコンビニで、夕食のおにぎりとかカップラーメンとか焼酎とかつまみのイカの姿揚げとかと、そしてスポーツ新聞を買い、食べながら飲みながら、あれこれ競馬の予想をする。それは彼にとって至福の時となった。
 まあ、彼のお脳のことを考えると、もう少しまともな食事をすればとは思うのだけど、まあそれはいい。
 そして土日は競馬三昧。
 だけどもちろん、万馬券なんて滅多に出る訳もないし。だから最初に当たったウン十万円はすぐに底をつき、そしてそういう大金を元手に賭けていたものだから、当然賭ける額も大きかった。
 だけど最初のお金がなくなれば、あとは給料から生活費を除いた分で、つまり彼がそういう事に使える額の範囲でやらざるを得ない。本当は。
 だけど彼にとっては、そんなチンケな額では物足りなかった。ある程度の金額を賭け、馬が走り、そして勝った負けたの勝負。
 そこにわくわくするようなスリルがあり、もちろん勝ったときは快楽が、そして負けたら「よし、次!」といってまた賭ける。
 そういう訳で、彼は給料のほとんどを競馬につぎ込み始め、それでも足らなくなり、やがて借金。
 でも少々の借金なんて、一発万馬券でへいちゃらさ。いざとなれば家も売って、なんて彼は呑気に考え、競馬を止める気など毛頭なかった。
 とにかく万馬券さえ当たれば…
 だけど案の定、彼はそれから競馬でコンスタントにちびちびと赤字を出し続け、借金はコンスタントに増え続け、で、利子が利子を生んだ。
 それで彼は意を決し、最後の幾ばくかの、つまり残りの有り金全部を握りしめ、これが最後の大勝負とばかりに競馬場へ行き、万馬券を目指し、やめときゃいいのに、有り金ほぼ全部で大穴の馬券を買ったのだ。
 もちろん一発逆転を夢見て…
 しかし仮に万馬券が当たったとしても、彼がそれで借金を返すとはとても思えない。豪快な飲み食い代と、そして新たな競馬の軍資金に化けることくらい、火星を見るより明らかだ。
 ともあれ、というか、やはりというか、で、彼はあっさりと負けた。
 かくして彼は、有り金をほぼ使い果たした。
 それは土曜日の夕方だった。

 それから彼は競馬場を出てぼとぼと歩き続け、ふらふらと街をさまよった。
 踏切で電車を見て、ビル街でビルを見上げ…
 それから彼はうらぶれた公園の、腐れかけたベンチに、一人ぽつんと座っていた。
 彼は最悪の心持だった。
 だけどその日、空だけは当てつけがましいような快晴だった。
 それからややあって、いかにも爺という感じの、胡散臭いしゃがれた声が彼の耳に入って来た。
「お前さん、時の装置はいらんか?」
「ととと…」
「お前さん、最悪の状況じゃろう」
「はぁ…、サイアクです」
「わっはっは。図星じゃな。ともあれ、じゃから時の装置じゃ。安くしておくぞ。何ならお前さんの持っておる、ほぼ買い手も付かんようなボロ家と交換でもいいぞ」
「ぼ…、僕の家と? で、僕の家って、買い手も付かないようなボロ家なの?」
「あれはまさにそういう感じじゃ。狭いし立地も最悪。ボロだし、更地にしても買い手も付かんじゃろう」
「そうなんですか。はぁ~、ところでどうして、僕の家のこと知っているのですか?」
「まあよいではないか。何となく知っておるのじゃ。それにそんなにため息をつかんでもいい」
「はぁ」
「それとわしは大工をやっておったこともあり、修理しながら住もうかとも思うておる。実はわしは、お前さんが足繁く競馬場へ通っておるのも承知しておった。それはふとした偶然じゃが、まあそれもいい。そして絶望した様子でここに座っておったから、まさにぴんときたのじゃ」
「ぴんときた?」
「じゃから最悪じゃろう? それで時の装置じゃ」
「それで最悪の僕に、そのととと…、ええと、その時の何とかが何の役に立つのですか? しかも僕の家と交換だなんて、そんなに大層なものなんですか? 最悪の僕に?」
「はっきり言って物凄い物で、お前さんにはうってつけじゃ。ともあれお前さん、借金抱えてすってんてんじゃろう」
「はぁ、借金と限りなく無一文で…」
「じゃから時の装置の話じゃ」
「僕の境遇でその…、とと、時の何とかがそんなに御利益があるのですか?」
「実は…、実はこれで時を越えられる。じゃから時の装置じゃ」
「ととと…、時を? それじゃそれ、もしかして…、タイムマシン?」

 それから彼はその老人に案内され、操られるように、とあるボロアパートへ着いた。
 それは昭和にでも建ったような物凄く古い建物。
 そして、いかにも年寄りの一人暮らしという感じのわびしい一室に入ると、四畳半一間で畳はぼろぼろ。壁紙もあちこち破れ、黄色くなってあちこちにシミがあり、それと、どうやら洗面所風呂トイレは共同だった。
 そして雑然とした部屋の中に、大型犬が入れるくらいの、つまり場違いなほど大きな金属製のペットサークルがどかんと置いてあった。いやいや、場違いなのはその大きさで、塗装が剥げかけ、至る所錆びまくったその外観は、思い切り部屋とシンクロしていたけれど。
 それから、その金属製のサークルの内側には、テレビのリモコンを大きくしたようなものが引っ掛けてあり、それも色あせ、文字も消えそうだったけれど、どうやらそれが時の装置の本体らしかった。

「つまりじゃな、このペットサークルに入り、時の装置を操作すれば未来へ行けるのじゃ。あ~、それからもちろん現在へ戻ることも出来る」
「だからこれがタイムマシン? でも豪快にダサいですね。古いし…」
「ごちゃごちゃ言うな。ダサさは関係ない。タイムマシンとして稼動するかどうかが問題なのじゃ」
「はぁ~。で、ええと、未来へ行けて現在に戻れるっていうけど、過去は?」
「実は過去へ行く機能も付いてはおるが、残念ながら今は不調なのじゃ。作動するかどうかは保証の限りではない。なにぶん年代物じゃからな」
「確かに年期が入っていますよね」
「まあそれはよい。ともあれお前さんも入ってみるがよい」
 そう言うとその老人は、結構身軽にペットサークルの金網を跨ぎ、そそくさとそのペットサークルに入り、彼も後に続いた。
 なにぶん大型犬用のペットサークルなので、お山座りをすれば二人仲良く並んで入ることは出来た。
「よいか、それじゃ、あ~、明日のこの時刻にするか」
 そう言うと老人は時の装置、つまり平たく言うとタイムマシンの操作部に日付と時刻を入力し、それからエンターキーを押すと、一瞬周囲が宇宙空間のようになり、星が見え、そしてまたすぐに、元の老人のうらぶれたボロアパートの部屋に戻った。
「これで明日に着いたのですか?」
「そうじゃ。今日は日曜日じゃな」
「本当に?」
「まあよい。ちょっと出掛けるか」

 それから老人はまたそそくさとペットサークルを出て、ボロアパートの一室も出て、さっさと外へ出て、彼も後に続いた。
 そして何故か外はどんよりと曇り、小雨が降っていた。
「あれれ、あんなに晴れてたのに」
「天気予報では日曜は雨だと言っておったが、どうやら当たったようじゃな」
「う~ん、あんなに晴れてたのに…、でもぶ厚い雲が一気に来るのも不自然だしなぁ。でも本当に日曜日?」
「お前さんも疑り深いのう。しかして本当に日曜日なのじゃ。時の装置、つまりタイムマシンで来たのじゃから。わっはっは」
「わっはっは?そうなんだ…」
「それじゃ試しに近くのコンビニに寄るか」
 それから彼らはコンビニに入り、老人は夕刊を買った。それで彼も見てみると、確かに日付は翌日になっていた。
 彼はぶったまげた。
 だけど念のために、彼が店員に訊いてみても、店員はけげんな顔をしながら、今日は何月何日の日曜日ですよと答えてくれた。つまり翌日の日曜日。
 それでもダメ押しの念のため、彼らはコンビニを出てから近くの交番へ立ち寄り、警官に、「あの…、つかぬことをお聞きしますが、今日は何月何日の何曜日ですか?」と訊いてみても、やはり警官もけげんな顔で、「今日は何月何日の日曜日だよ」と教えてくれた。
 どうやら疑う余地はないみたい。いきなり雨も降っているし、いろんな人も日曜だと言うし。それから老人のボロアパートへ戻り、テレビをつけると、しっかり日曜の番組をやっていたし。
「あの…、さっきの夕刊、もう一度見せてくれませんか? 競馬の結果が載っているでしょ」
「じゃがそこが問題なのじゃ。お前さんはこの夕刊を読むことが出来んのじゃ」
「読むことが出来ない?」
「そうじゃ」
 たしかにその夕刊は、日付以外はあらかたスクランブルをかけたみたいに読めなくなっていた。
「これは一体どういうことですか?」
「お前さんはわしに便乗してこの時間へ来たので、ここの情報を知ることが出来んのじゃ。日付とか、分かり切ったこと以外はな」
「どうして?」
「わしにも良く分からんが、この時の装置を作った何者かが、そういう設定にしておるようじゃ」
「設定?」
「じゃからお前さんが未来の情報を得るためには、この時の装置にお前さんを登録せんといかん。暗証番号も設定せんといかんし」
「それじゃ僕を登録したら、翌日のスポーツ新聞とかも読めるようになるのですか? 競馬の結果とかも…」
「それはそうじゃ。じゃからいるなら登録してやろう。未来へ行っても字が読めませんじゃ話になるまい。じゃから登録すれば新聞も本も読めるようになる。まあ、暗証番号はお前さんが好きに決めるわけじゃが」
「へぇ~」
「ともあれ、いるなら登録してやるし、そうすれば翌日の新聞も読めるようになる。翌日どころか、1年後の新聞も読めるわい」
「ほんとうですか? 未来の新聞が読めるのですね! もちろん未来のスポーツ新聞も…」
「未来のスポーツ新聞も読めることは自体は請け合おう」

 それから彼らは時の装置で「土曜日」へ戻り、彼はてくてく歩いて自分の家へ戻った。そして限りなくオケラの彼は何日か家で、残っていたカップラーメンを食べ、あとは水だけ飲んで暮らし、しばし考えた。
 未来のスポーツ新聞が読めるのなら、競馬の結果も全て分かる。競馬どころか何でもござれだ。とにかくそうすると、自分はギャンブルで負けなしだ。そうすれば巨万の富を築くことができるじゃないか! それに比べればこんなチンケな家なんて。もちろん借金だってあっという間に…
 ギャンブル依存で、正常な判断力を失っていたらしい上に、カップラーメンと水だけという偏った食事をしていた彼は、極めて短絡的にそう考えたのだ。やはりお脳のためには、バランスの取れた食事が大切なのだが…
 それに、そもそもあの老人がどんな生活をしているか、冷静に考えてみれば分かりそうなものなのに…、つまり老人は豪邸に住んでいてしかるべきじゃないのか?

 それから数日後、彼はその老人の元を訪ね、自分の限りなく無価値のしょぼい家と、その時の装置を交換することにした。
 つまり老人が彼の家に住むようになり、それから彼は老人の住んでいたボロアパートに引っ越し、もちろん時の装置の登録もしてもらった。つまり互いの住処を交換した訳だ。
 それから老人は、
「オケラじゃ当面の生活にも困るじゃろう。じゃが安月給とはいえ一応仕事はあり、給料は貰っておるじゃろう」
「はぁ、一応は」
「ともあれ、当面の生活費に使え。給料をもらったら返してもらうぞ」
 そう言うと老人は、彼に幾ばくかのお金を彼に手渡した。
 それで彼はその老人を、案外いい人だと思ったようである。現実にはどうなのかは定かではないが。
 もちろんそれから彼は、老人から譲り受けた時の装置とペットサークル、つまりそのタイムマシン一式で、どうせならと結構先の未来へ行き、そこの本屋でたまたま見付けた、スポーツの記録が記してある雑誌を買った。
 雑誌には、それまでの競馬等はもとより、ありとあらゆるスポーツの結果が掲載されていたのだ。
 そして彼はその雑誌を携え、喜び勇んで「現在」へと戻った。
「やったぞ! これで負け知らずだ!」

 そして次の土曜。
 早速競馬へ行き、老人からもらった軍資金(本当は当座の生活費なんだけどな…)を元手に馬券を買いまくった。
 だけど意外にも、思ったほど当たらなかった。確かにレース展開はそっくりだし、大本命がそのまま勝つのはともかく、その雑誌では「勝つ」となっていた大穴の馬が、ゴール目前で落馬したり、とにかくいろんなところが微妙に異なり、つまり全く同じ結果というわけではなかったのだ。
 だからその日、勝ったり負けたりして、トータルでは微妙に赤字。
(未来から持って帰った雑誌なのに、これじゃ並みの予想屋といい勝負じゃないか!)
 彼は大いに落胆した。
 だけど翌日は当たるのじゃないかと、例によって楽観的思考の元、翌日も再び競馬場へ行き…、だけどやっぱり思ったほど当たらなかった。微妙に黒字だったけれど、土曜と合わせれば微妙に赤字。
 それからボロアパートへ帰り、念のためにと夜のスポーツニュースで、野球やらサッカーやらの結果をチェックし、雑誌に書いてある「結果」と比較した。
 そしたらある野球の試合で、雑誌では、「エースが余裕の完投勝利」となっているのに、スポーツニュースではそのエースが初回、打球を手に当て「緊急降板」し、結局試合では負けていた。それにサッカーで、雑誌ではあるフォワードがハットトリックとなっているのに、スポーツニュースではその選手が試合の序盤、ラフプレーでレッドカードを食らっていた。
 それから彼は念のため、もう一度未来へ行き、そこの書店で再び同じ雑誌を買い、「現在」へ持って帰った。そして二つの雑誌を詳細に比較した。
 すると何と、スポーツの結果が微妙に、いや、かなり異なっていたのだ。確かに出場選手はほとんど同じだし、試合経過も似たり寄ったり。
 だけど普通ならあまり起らないような「アクシデント」なんかが起ったり起らなかったりして、それで試合内容が微妙に、あるいは大幅に異なっていたのだ。
(冗談じゃない。これじゃ全然話が違う!)

 それから彼は件の老人の家…、それはつい最近まで自分の家だったのだが、そこへ行き、老人に文句をたれた。
「スポーツの結果、全然当たらないじゃないですか! これじゃ競馬でも勝てませんよ。あのタイムマシンはインチキです! 結果が違うんです。どうしてくれるんですか?」
 彼は二冊の雑誌を示しながら老人に言った。
 すると、元彼の家で優雅なガウン姿で、ワイングラスを手にした老人は言った。
「つまり、はっきり言って、未来はまだ決まっていないのじゃ。じゃから時の装置で未来へ行ったとしても、それは未来の『予定』、はたまた『一例』に過ぎん。じゃからその未来のスポーツの雑誌に書いてあることも、『未来の一例』に過ぎんのじゃ。つまり時の装置で未来へ行き、結果を知り、それに基づいて賭けたとしても、当たる保証など全くないのじゃ。平たく言えば、何でもやってみんと分からんのじゃ。あ~、そもそもわしはお前さんに、あの時の装置でギャンブルで勝てるとは一言も言っておらんぞ。未来のスポーツ新聞を『読める』とは言ったがな。わっはっは。それに、時の装置を持っておったわしが、あのようなボロアパートに住んでおったのじゃ。それを見りゃお前さん、そんくらいのことは察しがつく筈じゃがな。さもなければわしは今頃、豪邸に住んでおったじゃろうて。はははははは…」
「え~~~! そ、そんなぁ…」
「ともあれ、借金を抱えるようであれば、ギャンブルはもうやめたらどうじゃ?」
「はぁ…」
「そもそも競馬というものは、勝った負けた、儲かる儲からんだけを目的にやるものなのか?」
「ええと…」
「考えてもみろ。例えばプロ野球で、あるチームのファンになり、球場へ足を運ぶとしよう。1シーズンで結構な試合を観戦したとしても、そういう人は、多分プロ野球で借金を抱えるなどということは、ほとんどなかろうて」
「それは…、たしかに」
「入場料を払い、ゲームを観戦し、それは勝ったら嬉しい、負けたら残念という気持ちはあるにせよ、入場料を払い、その対価としてプロの技を見る。わしは思うのじゃが、競馬も本来は、そういうものではないのじゃろうかのう」
「そういうもの?」
「競馬でも入場料を払い、馬券を買い、レースが始まり馬が走り、その姿を見て感動する。その感動の対価が入場料とか馬券ではないのか? つまり配当はおまけみたいなもんじゃ」
「配当はおまけ…」
「それなのにどうして借金を抱えねばならんのじゃ? まあ、ゆっくり考えてみるがいい。ともあれこれで、タイムマシンを使ったとしても、簡単にはギャンブルでは勝てんということが分ったじゃろう」

後半続く
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