第27話 iPadを執筆マシンに

文字数 799文字

「ふふふ。やったわ」

「どーしたの、佐々山さん」

「山田くん、おはよう。実は、ね。iPadを執筆マシンにすることに成功したのよ」

「なるほど。でも、パソコンあれば十分なんじゃないの」

「そうじゃなくてもパソコンで作業することが多いのに。パソコンの画面なんて、極力見ないでいたいのよ」

「へー。そんなもんかなぁ」

「実は新しいiOSはBluetoothマウスを繋げることができるの」

「え? そうなんだ。画面をタッチすることしかできないと執筆には向かないなぁ、とは思っていたんだ。アップルペンシル、あるけどね」

「そして、ライトニングアダプタで有線のごっついゲーミングキーボードを繋ぐ!」

「佐々山さん、スマートキーボード持ってるのに、もったいないなぁ」

「いや、旅行するときや日常ではスマートキーボード繋いで持っていくわよ」

「ふーん」

「この新しい装備で、ファミレスや喫茶店やファーストフード店での作業がはかどるわ」

「佐々山さん、休日はよくネットカフェに籠るもんね。そういう場所でも活躍するのかも」

「まだスプリットビューの使い方や、キーボードの配列での諸々を覚えてないんだけどね」

「ソフト……アプリはどうしてるの」

「これが悩みどころなのよね。一応、Macユーザーだった頃、iText使ってたから、iText Padとiライターズを連携させて使っているけどね」

「スクリブナは?」

「まだお試し期間中」

「ふーん。楽しそうだね」

「新しい機材は萌えるわよ」

「今はPOMERAも、かなり性能が良いっていうしなぁ。執筆マシンにこだわるのもいいのかも」

「テキストファイルはUTF-8にしておくのよ!」

「Winとの連携が取れないと、きついもんね。それを言うと、互換性がかなり出てきた今は、小説書くのに、かなり親切な世界になったなぁ」



〈了〉
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