地虫鳴く

文字数 221文字

(もぐ)(しょ)の (ふか)きに地虫(じむし)も ()くるかな

<解説>

 真面目に(?)季語・歳時記を勉強してみました。

 「地虫鳴(じむしな)く」は秋の季語だそうで、夜長(よなが)に土の中から聞こえてくる、うなるような音のことだとか。

 「書に(もぐ)る」はわたしの使う表現で、特に哲学・思想書を読むとき、著者に気持ちに肉薄(にくはく)しようとする試みのことです。

 夜長に哲学書を読み(ふけ)っていたが、その深さあまって、ついうなり声を上げてしまった。

 どこか滑稽(こっけい)なその様子を、「地虫鳴く」に引っかけて、作ってみました。
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