落日を待つ鴉

文字数 198文字

落日(らくじつ)や ビル一棟(いっとう)に 鴉一匹(からすいっぴき)

<解説>

 カラスの群れは人間が消えてなくなるのを、いまかいまかと待っているのではないか。

 ひょっとしてビルが一棟建つたびに、カラスの数が一匹増えているのではないか。

 「ビル」は比喩として引き合いに出しましたが、日に日にカラスが増えているような気がしたのです。

 人間はもう、人間ではなくなってしまったのか。

 いつもの卑屈な思索ですが、存在としての分をわきまえたいものです。
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