蚯蚓

文字数 182文字

タマグラや (かせ)をかけられ あわれやの

<解説>

 「タマグラ」は土地の言葉で、包丁の()()にくくりつけるための「口金(くちがね)」、転じて「カセカケミミズ」のことを指します。

 「(かせ)」の部分が「口金」に似ていることから、こう呼ばれるようになったと思われます。

 アスファルトを()うタマグラを(なが)めていて、枷をかけられ、のたうちまわる様が、人間と似ているのではないかと、思索(しさく)していました。
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