呪われた存在

文字数 299文字

(おに)()と ()ばれ蓑虫(みのむし) (なに)(おも)

<解説>

 毎年時期になると、収穫した野菜にやたらとミノムシがくっついています。

 これがなかなかかわいい。

 清少納言(せいしょうなごん)は「枕草子(まくらのそうし)」の中で、ミノムシを「鬼の子」として、「呪われた存在」だと断じています。

 彼女の美意識、当然主観によるところが大きいでしょうが、その発露からの表現だと思います。

 しかし、けなしているようでいて、あるいはあわれみの目を向けていたのかもしれません。

 まな板の(かど)にひっついてニョコニョコしているミノムシを見ると、そのことを思い出し、感情移入してしまいました。

 苦しみ(あえ)いでいるようにも見え、自分と重ねてしまいます。

 また悪癖(あくへき)が出てしまいましたね(汗)
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