煙突

文字数 253文字

煙突(えんとつ)の (あな)から()える 薄曇(うすぐも)

<解説>

 日曜日の朝だというのに、空は薄曇(うすぐも)りです。

 気持ちとしては楽なのですが、不安は多い。

 不安の消えるときなどあるのか、とも思いますが。

 二階の自室から見える煙突、わたしの田舎でも(まき)ストーブの家は珍しくなりましたが、年代もののくすんだ赤茶色のレンガの穴からのぞく空は、異世界にでも通じているように感じてしまいます。

 あの別世界が、わたしに何かを語りかけているような気がするのです。
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