春の闇

文字数 138文字

光月(こうげつ)に ()びた(かがみ)や (はる)(やみ)

<解説>

 仏教の教えに、鏡も磨かなければ、ただの錆びた盆になってしまうというものがあります。

 夜空に月が輝いているというのに、それをながめる自分の内は、錆びた盆だなどと。

 いや、自分はそのくらいが分に相応なのか。

 春の闇は何も答えてくれないのです。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み